銅色に輝くやくもが登場 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(「紫」は継承されず)

 

2022年2月に導入が発表された273系について,本日10/20,インテリア・エクステリアデザインが発表されました.

 

 

 

これまでの「やくも」には紫が使われていましたが,273系では,宍道湖の夕日・たたら製鉄・石州瓦などをイメージさせる「やくもブロンズ」が制定,「やくもブロンズ」を地に,窓周りが白となる,これまでのJR西日本では見られなかったデザインパターンになりました.そして,先頭部にはリファインされた「やくも」ロゴが入ります.

 

車内はグリーン車と普通車でモケットの色が異なり,グリーン車は積石亀甲の黄色ベース,普通車は麻の葉の緑色ベースとなっています.グリーン車は1+2列が堅持されました.ただしそのグリーン車は6列12席分しかなく,グリーン車の残りのスペースはグループ向けとして117系7000番台で実績がある「フラットにできるシート」が12人分用意されました(モケットの色から普通車の可能性があります).この通り,今回の273系は「イチバンセン」川西康之氏と近畿車輛の合同デザインとなっています.

 

定期昼行特急列車としてはかなり踏み込んだデザインになっており,他線区運行があればそれなりに注目されるのではないかと思います.しかし,273系は振り子式である上,製造数は4両編成11本しかありません.伯備線で他形式を使うわけにはいかない可能性が高いため,繁忙期であればぎりぎりの運用になってしまいます.デザイン画にはパンタグラフ搭載車には2基のパンタグラフ,電気連結器が描かれており,増結が可能になっているかもしれません.

 

JR西日本の発表はこちらになります.詳しいデザインはこちらでご覧ください.

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221020_03_press_yakumo.pdf

 

模型的に見ると光線状態で変化しうる色になっているため,それをどのように料理するかがポイントになると思います.完全に273系専用の金型を組むことになるため,プラ製Nゲージで見ると,デビュー数年後に量産製品として発売されれば御の字である印象があります.その頃には,むしろ鉄道模型が,最も普及しているプラ製Nゲージですら超高級品になっていないかどうかの方が心配されます.