【報道】KATO鶴ヶ島新工場 交流拠点としても2024年5月開業 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(この製品は新工場で走る列車がモチーフ)

 

兼ねてから公式に告知されており,当ブログでも度々言及している「2024年操業開始のKATOの新工場」ですが,更なる動きがありました.

 

2/10の埼玉新聞の報道によると,「Nゲージとガーデンパーク」として鶴ヶ島市・関水金属が共同で軽便のSLやDLを動態保存運行する交流拠点を整備し,その開業が2024年5月ごろになるということです.場所は鶴ヶ島市の児童公園・元々養命酒の工場があった場所で,東武東上線の鶴ヶ島駅から徒歩15分ほどの場所です.「関水金属埼玉工場」とは方向が異なり,東上線を挟んで南側です.整備費用約1.5億円のうち約1億円が関水金属で,0.5億円が鶴ヶ島市で負担されます.全国的にも民間企業と行政が共同して公園を整備することは珍しいとのことです.

 

使用するSL・DLは2019年に関水金属が購入しており,現在は平日に鶴ヶ島市役所にて公開されています.

 

 

SLは「台湾糖業公司」,DLは「関東特殊製鋼」が出目で,いずれも2018年に閉園した野辺地SLランドから引き取られたものです.このDLをモチーフにして,KATOはペーパーキットを発売しました.塗装は異なりますが製品の性質上塗り替えて楽しんでください,ということでしょう.イギリス型でナローの製品を手がけたので,こちらの模型製品化にも期待します.

 

https://www.city.tsurugashima.lg.jp/data/doc/1574925054_doc_346_3.pdf

 

 

また,同じ報道では鶴ヶ島市へのふるさと納税のうち,全体の約85%を占める割合で返礼品として関水金属の鉄道模型製品が選ばれており,その寄付額は約1.9億円であるとのことです.仮に平均7万円の寄付を行なっているとすると約2,500名が寄付を行なっていることになり,寄付額の6割が税収になっていると仮定すると実に1億円以上の税収の向上につながっています.鉄道ファン的視点であればふるさと納税の寄付先として関水金属の工場がある鶴ヶ島市への寄付は自然であり,他の保存鉄道などを行う自治体にとってはふるさと納税でいかに鶴ヶ島市・関水金属の返礼品の提案を超える提案ができるかどうかということが課題になると感じるほどです.ただし最近は「3万円の寄付で機関車1両」が「5万円の寄付で基本車両セット,または機関車1両+αが1組」になっていることは気になります.性質上,通常の場合は一人で何万円も寄贈すると返礼品そのものを購入した方が良いことが多いです.最も,筆者(および知人)も鶴ヶ島市へのふるさと納税を行なっています.新工場ができれば(現在は完全新規製品が中々製造できていませんが)製品の幅が広がるはずでこちらにも大きく期待します.

 

模型ではありませんがこれも関水金属の商品の一つであり,従って「【模型新製品】カトー」として紹介します.山口県からは鶴ヶ島市・坂戸市はもちろん,「ホビーセンターカトー」がある新宿区西落合も遠く,中々訪問できていません.

 

2/12:追記しました.なお「平均7万円の寄付」「寄付額の6割が税収」は筆者の推測です.寄付額の平均はやや高め(ただしまだ低いかもしれません)に見積もり,寄付額は「寄付額の約3割の返礼品になっている」「サイト手数料が約1割になっている」ことから推定しました.なお,当初「寄付額の4割が税収」と書いていましたので修正しました.