(昭和・平成・令和各時代の姿が残る稀有な車両)
これまでの旅路
それでは10時間39分の長旅を始めましょう,の前に,この旅の主役であるえちごトキめき鉄道の413系を詳しく見ることにします.
(以後,「えちごトキめき鉄道所有413系」は「クハ455-701」も含めて「トキ鉄413系」と総称します.)
クハ455-701にはヘッドマークが付きます.この日は「立山」でした.実際に糸魚川駅まで足を運んだことがあります.運行によってヘッドマークが変わるため,トキ鉄の急行には愛称がありません.鳥塚氏が以前手がけたいすみ鉄道の急行と同様です.
運転台です.クハ455-701では助手席側にも窓があるため展望が効きます.(クモハ413-6はこの場所に雪切り室があります)
こちらが長旅の舞台です.会議用机は「釜飯・スイーツコース」のための席です.
平成時代に使われたことを示す「七尾線の路線図」,令和時代に使われたことを示す「抗ウイルス抗菌処置済」の表記が残ります.なお,クハ455-701の窓は開きません.
車内には「四五五神社」が用意されており,この車両の維持費を募っています.急行運用中にはスタッフが巡回し,賽銭を入れるとお札(名刺サイズ)がもらえます.筆者は1000円札を入れました.
急行運用の際は飲食物・グッズの車内販売がありますので,指定席が取れなくても長旅を楽しめます.
行先方向幕に「妙高高原」「市振」は収録されていないため,当該駅行きの場合は白幕になります.そしてサボが設置されています.「越後」と通称されますがヘッドマークは変えてもサボはそのままのようです.なお,車内でレプリカサボを購入した場合は折り返し時に試しに実車に装着することができるそうです.
所属表記は妻面にもありません.残念です.「越トキ」「潟ナホ」「沢ナホ」などが書かれていても良いと思います.
(現存のJR東日本・西日本の組織と混同しないよう2文字目を使いました)
また,クハ455-701には転落防止幌がありません.
クハ455-701の洗面台はさらにすごく,改造前の「モハ470-7」と書かれた避難用はしごが残っています.
痰壷もそのままです.お湯は出ません.
模型ではよく見ますが,このような構造になっているのを見て驚きました.
直江津駅には多くの列車が来ます.そろそろ出発の時間(8:43)になったようです.
まずは快速列車として,地域住民の生活の足を兼ねて妙高はねうまラインを上ります.現役時代413系が運用されなかった区間です.途中にスイッチバックがあるなどかなり勾配が厳しい区間ですが413系に抑速ブレーキはありません.大丈夫でしょうか?
続く
※次回の「【旅行記】2021/11 どこでもきっぷ」の更新は12/13以降になる予定です.トミーテック新製品・鉄道もけい展示会の記事を書くことと,2022年度ダイヤ改正の発表が迫っているためです.