いきなりですが,大阪駅から話を始めることとします.当然ですが2020/3以降に大阪駅に来るのは初となります.
今回焦点を当てた列車の一つは,HC85系投入でその去就が注目される列車の一つ,大阪発着の「ひだ25・36号」です.筆者もキハ85系は未乗車であったためにこの機会に乗車することとします.
「金沢」ばかりが並ぶ行先表示の中で「高山」は異彩を放ちます.このモニタではありませんが,以前は「札幌」が表示されていたこともありました.
ひだ25号は3両編成です.この日はキハ85 1117-キハ84 12-キハ85 5の編成でした.
淀川を渡る光景は至って普通に見えます.
JR東海の在来線車両で「新大阪」などの表示が出るのは驚きさえ感じます.一番端の席となっていますが,ひだ25・36号の2号車は1番席が高山寄り,A席が琵琶湖・伊吹山側となり,東海道新幹線と反対になります(逆になる可能性もあります).
京都に到着,271系連結の「はるか」が止まっていました.
湖西線と分かれます.
洗面台はなんとお湯も出るようです.
東海道新幹線やJR西日本の特急列車では見かけなくなった自動販売機が設置されています.
一方で,車販準備室にはシャッターが下ろされていました.
列車は草津駅にも停車します.223系に反射するオレンジ帯が何かと新鮮です.
新幹線の試験車両を右手に見ると,
米原駅に到着しました.見るからに眺望の良さそうな前面窓ですが実際に前面展望が(貫通型先頭車でも)でき,実際に動画を撮影している方も見受けられました.残念ですが,HC85系では前面展望ができません(*).運転台のすぐ隣はドアと機器室です.
ハイデッカー構造の車内には利用者が少々おり,高山へ向かう観光客の方と思われる方もいらっしゃいます.高山へは名古屋経由では遠回り,米原乗り換えでは本数が少なく却って不便な感じがあるため,ひょっとすると2両編成であれば「大阪ひだ」の存続の余地があるのではと思いました.JR西日本の技術的にも「キイネ87系」「DEC700・741型」など類似構造の車両が出てきました.今後の検討に期待します.
さて,ここまでゆったりとした走りで全力を出しているように感じられなかった「ひだ25号」はこの後大垣・岐阜に停車し名古屋からの「ひだ5号」と併結,高山で切り離され,「ひだ5号」の編成のみが飛騨高山まで足を伸ばします.「ひだ25号」にとっても,この日の筆者にとっても助走,というところでしょうか.
続く
(*):美濃太田運輸区公開イベントの際に公式的に説明があったようです.
2022/1/29 追記:
「ひだ25号」の動画を追加しました.
2022/12/26 追記:
「ひだ25号」の動画を編集の上再公開しました.