KATOから日本を代表する鉄道車両が製品化 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(日本を代表する海東の鉄道車両が一枚のポスターに)

 

山手線と東海道新幹線といえば,国鉄時代はほぼこの2路線で黒字を稼いでいた路線であり,現在でもそれぞれJR東日本・JR東海の看板・最重要どころか会社の根幹である路線として,最新技術をふんだんに活用した最新型車両が投入される,まさしく日本を代表する鉄道路線といえます.

本日2021/7/30,KATOからこの「山手線」「東海道新幹線」に使用される車両の受注開始が発表されました.現在「東京オリンピック2020」として,困難の中世界からトップスポーツ選手を集め,緊張感溢れるレベルの高い競技が連日行われている中で,この2路線で使用される車両が1枚のポスターにおさまりました.

早速見ていきます.なお,山手線用のE235系はそのまま2021年12月に再生産です.

N700S

待望のKATO完全新規製作製品が2ヶ月連続で登場です.まず,JR東海仕様の0番台J3編成が2022年1月に発売予定です.セット構成はKATOの700・N700系・N700系1000番台同様の,「1・10(M)・12・16」号車による基本セット(および線路・電源装置付きベーシックセット)・4両増結セット・8両増結セットとなっています.残念ですが,N700Sの特徴である「4両で営業運転可能な編成を組成可能」は再現できませんでした(ただし,TOMIX製品でも再現されていません).このためには10号車の代わりに,8両増結セットに含まれる11号車を組成する必要がありました.J3編成ですので,11号車は座席が撤去されていない「1323席」仕様です.模型としてはN700系を踏襲して振り子機構付き・カプラーは新タイプダイヤフラムカプラーで外幌は簡易表現になると思われます.ライトは2灯に分かれて点灯します.

 

(画像は筆者の知人撮影;今回発売される製品とは異なります)

 

さらに,今回は「特別企画品」として,JR西日本仕様のH2編成が2月に発売されることになりました(緑表示ですが同時期に必須モチーフがなければ購入することになると思います).行先表示は今回はシール選択式で,JR東海車運用とJR西日本車運用では印象的な列車が異なり,ここは作り分けはもちろん,「ひかり」「こだま」の収録も期待します.

具体例は以下の通りです.

(2021年度ダイヤ,既存の製品に使われている「1A」「2A」は外します)

 

東海車:

79A(品川始発),3A(J3編成は初日この列車に充当),26A(3Aの折り返し),59A(下り最終列車),265A(新大阪行き最終列車),533A(新横浜→広島)

 

西日本車:

5A(西日本車のぞみの始発列車),10A(2Aの次の西日本車のぞみ),64A(上り最終列車),521A(広島行き東海道ひかり),707A(名古屋こだま),780A(博多→小倉のこだま)

 

(参考;

https://www.sakuranamiki.net/~rail/unyou/unyou.cgi 運用の差し替えも頻繁に行われています.)

 

JR東海仕様の製品はベストセレクションとなっていますが,実車の仕様変更があるため,JR西日本仕様の製品のみならずJR東海仕様の今回の製品も今回限りになる可能性はケアして集めておきたいところです.

価格は,JR東海仕様が合計47,300円,JR西日本仕様が47,080円となりました.両方の製品がJR東海・西日本の双方から許諾を得ているほか,昨今金型も含めた製造コストが非常に高くなっているためか,N700Aの製品より大幅に高くなってしまいました.塗装などの問題で同一ロットで揃えることが鉄則である以上,東海道新幹線車両の導入のハードルはさらに高くなっています.振り子を外しての「かもめ」(鼻先にロゴが設置されてしまったため,印刷が大変かもしれません),果ては「日本を代表する鉄道車両」としての位置付けでの輸出仕様製品にも期待します.本当に,東京オリンピック2020の記憶の中に「E235系」「N700S」がほぼ存在しないことは非常に残念です.

ED76 551(2月発売予定)

ED79を補完し,主に「トワイライトエクスプレス」で使用されていた「ED76 551」がそのまま再生産されます.ED76 500の塗り替えですので,実際のED76 551とは抵抗箱がないなど大きく異なります.ただし,走行性能やメンテナンス性の関係で,実際にED76 551が必要になる場合はこの製品の選択になるでしょう.

「トワイライトエクスプレス」(以下「第三編成」)牽引用として企画されたと思われますが,実際には以下の経過を辿っているため,KATO製品では噛み合っていませんと,Wikipediaに書かれています.

  • 1991年 ED76 551(製品形態)と「第三編成」が改造で登場
  • 1999年 ED76 551を赤一色に塗り替え
  • 2001年3月 ED76 551 廃車
  • 2001年12月 「第三編成」リニューアルで登場(製品形態)
このことから,先月再販受注を開始した「トワイライトエクスプレス」は旧塗装の方が良かったのかなと思っています.また,北海道側では最近スハ45・オハ51・DD51(3つ目など)・D51(北海道型)などの機関車列車の在庫がなくなっていますので,そろそろ再販されても良いのではと思ってしまいます.ヘッドマークが含まれている「海峡」にも期待します.ただし,「ED76 500」そのものが近日中に再販が決定するとは限りません.ホビーセンターカトー扱いの製品を発売した際,ベースモデルが再販されなかったことはあります().
 
KATOも8月発売予定製品を9月にほとんど延期するなど思うように製造できておらず仕掛品が多くなっているためか,今回の発表は以上です.「ホビセンフェスティバル動画」の配信が8/8と予定されているため,8/6に追加の再生産・塗り替え品などが出てくることに少し期待します.金型を作らなくてもKATO製品の世界は広げられるはずです.
 
8/8追記:8/8現在KATOは追加の生産品は発表していません.ヨ5000に使用するための「室内灯導光板」パーツ,不足しがちな「キハ58用ナックルカプラーセット」が再生産されることが発表されています.次回の「ホビセンフェスティバル」動画配信・公開は,9/12です.