(2009年のものです.今年はありません)
例年この時期には「JR貨物フェスティバル 広島車両所公開」というイベントが行われていたのですが,今年は中止になりました.プレスリリースには「なお、来年度以降の開催については未定です。」の一文があり,今後は行われない,あるいは「地元の親子連れの方のみ招待」など,参加者を大幅に限定してのみの開催可能性まであります.
参考:https://www.jrfreight.co.jp/info/detail941
(リンク切れにご注意ください)
筆者は過去に数度訪問していましたので,紹介することにします.
2009年
広島車両所公開の目玉は,機関車とヘッドマークの展示です.
このイベントをPRするためのヘッドマークをつけた機関車も,関東地方までやってくることがありました.
ヘッドマークも多数用意されています.
「EB66」なる,構内移動機を改造した乗用遊具です.かなりの人気がありました.
運転台や,機関車の吊り上げなど,通常ではまず見ることができない光景も見られました.
鉄道模型も展示されていました.当然ながら貨物列車主体です.
JR貨物を象徴するSL,「D52 1」です.マイクロエースから模型製品化もされています.
2015年
緑の「SUPPLY LINE」のワムは広島車両所を拠点に使用されていました.模型製品もよく出ています.
EF59 21や,EF200の交直流バージョンであるEF500などの貴重な機関車も展示されています.
2017年
この年も機関車・ヘッドマーク展示は人気でした.
機関車の部品販売(オークション形式),JR貨物グッズを中心とする物販も人気を博しました.
2018年
下関総合車両所公開が同日に行われており,そちらに行きました.「他社」であるので仕方がありませんが,近隣地区・同業の大規模イベントの日程は調整していただきたかったところです.
2019年
(多くの乗客は矢賀で降りました)
明らかに「広島車両所公開」より期間限定イベントであると思っていた「庄原ライナー」,(および引退が決定していた「瀬戸内マリンビュー」)の乗車を優先しました.当時,まさか「広島車両所公開」が,完全終了の可能性が残る形での中止,「庄原ライナー」の運行が再度行われるとは思いませんでした.
このようなことがあるので,2020/10/23にJR西日本が発表したポスターの一節「旅行先は逃げません。混んでいたら、あとからゆっくり。」が通用しない場面があることを理解しなければなりません.
ポスターの参考:
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201023_00_atarashiitetudouyoushiki.pdf
その「旅行先」が人物である,建物・サービスなど人の手による財である場合は,「逃げて」しまいます.
(元々復元されたものであるとはいえ)「首里城」など,歴史的な建造物でさえ安泰ではありません.
鉄道趣味的には車両・列車・サービスなど,逃げるものはたくさんあります.
列車の運行が期間限定である,終了することが告知されているのでまだ良いのですが,昨今は「逃げない」はずの鉄道模型製品ですら,多品種少量生産の徹底・製品の高速評価・再生産しない・中古市場で出回らないなどの事情から,逃げてしまうことは多くなっています.実際に,現在の筆者の予約申し込み数は金額・アイテム数とも過去最大になっています.