漫画原作全盛、最近の日本映画界。
元祖漫画原作の映画といえばこれ。
 

 

ドカベン実写版。

 
 
山田太郎、岩城正美、そして鷹丘中学野球部の名投手・長島さん。
主演の3名が一般公募。
 
殿馬役の川谷拓三や、夏子はん役のマッハ文朱、キザな教師役で佐藤蛾次郎もちょこっと出てくるけど、他の主演者ほぼ無名。演技もぎこちないんだけど、そこが良い。

上手くないけど一生懸命。部活に打ち込む選手の姿に重なるよ。
 
 
そしてあたりまえの事だけど原作が飛びぬけてるよ。

映画全般、野球部に入る前の柔道部時代が中心なんだけど、出てくるキャラクターが強烈。

バスの事故で両親を亡くし、祖父と妹との貧しい三人暮らし、山田太郎。

裕福な家庭に育ってるけど成績優秀な兄たちからも、両親からも見下されてる岩城正美。
 
同じく裕福な家庭に育ち、天才柔道家として有名なライバル校のエース、影丸。

妹と二人暮らし、貧乏すぎて妹が死んじゃう賀間。貧乏過ぎるから柔道着がツギハギだらけ。

あんな分厚い生地の柔道着どうやってツギハギするんだよ!
ツギハギするほうが金掛かるよ!
だから貧乏なんだよ!
 
と、効率やコストの事だけを考える能率主義者は考えるかも知れないけど、そこを超えるのが漫画だ!
 
 
原作の水島新司先生も、徳川監督役で出演。なんなら全出演者の中で一番演技が上手い。

漫画を描くときも物語に入り込んで描くことで有名な水島新司先生。物語に入りこむ力が演技に生きてるのかも知れない。

そんな話を昨日のラジオトークで話しました。
 
その他、芸人目線で見たゼレンスキー大統領の演説。北朝鮮の核ミサイルを防ぐ方法、など。
 

 

アーカイブも聞けます。

週末のお供に是非どうぞ。