どうも!寅さんソムリエ、
金谷ヒデユキです。
 
昨日の「TV版男はつらいよ」に続いて今日は「喜劇・男は愛嬌」を見てます。
男はつらいよ第3作「フーテンの寅さん」を撮った森崎東監督の作品。
 
寅さん役の渥美清が、この作品では「オケラの五郎」って役で出演。
そして相手役がさくら役の倍賞千恵子の姉さん、倍賞美津子。
アントニオ猪木の元奥さんですよ。
 
清純派のイメージが強い倍賞千恵子に対して、姉の倍賞美津子は肉体派。
しょっぱなから鑑別所を出所するシーン。いきなり下着姿。第一人称がオレ。
なかなかの豪快姉さんです。
 
姉が派手で妹が控えめ。
倍賞美津子、倍賞千恵子こそ「昭和の叶姉妹」と言ってもいいでしょう。
 
トラックで長屋に突っ込んだり、マグロかっぱらったり、トラック売り飛ばしたり、寅さん以上にアナーキー。アクの強い渥美清。無濾過の焼酎をロックであおるような飲み心地。そして共演者もドロッドロに濃い。
 

 

渥美清に倍賞美津子、寺尾聰に田中邦衛に浜村純、真ん中にいるのは「タコ社長」でお馴染み太宰久雄。


田中邦衛が今以上に田中邦衛。


他にも「エースの錠」こと宍戸錠、「ピアノ売ってちょ~だい」財津一郎、寅さん映画の「源公」こと佐藤蛾次郎。寅さん馴染みのメンバーも多数。


キザキャラを演じる財津一郎、前髪を揺らす仕草が元祖「前髪クネ男」だ。元祖「ぺこぱ」だ。

 

寅さんシリーズをさらにアナーキーにしたような「喜劇・男は愛嬌」。

寅さんシリーズとセックス・ピストルズが好きな人にオススメな映画。

 

アナーキー・イン・ザ・UKならぬアナーキー・イン・ザ・AK。AKは渥美清の略。


アナーキー・イン・ザ・渥美清だ!

ノー・フューチャー・フォー・ユー!

それを言っちゃあおしまいよ!