上野の東京都美術館で開催中「奇想の系譜展」に行ってきました。
江戸時代に活躍した8人の画家による展覧会。
伊藤若冲、曾我蕭白、長沢蘆雪、岩佐又兵衛、狩野山雪、白隠慧鶴、鈴木其一、歌川国芳。
お目当ての画家がいても、誰ひとり知らなくても楽しめる展覧会。
まず、それぞれの画家のコーナーに別れていて、順番に並んでるので見やすい。
音楽フェスでそれぞれのミュージシャンが順番に演奏するのと一緒。
寄席で色んな芸人が順番にネタやるのと一緒。
さらに、それぞれのコーナーの一枚目の絵がキャッチー。
音楽フェスで一曲目にポップで盛り上がる曲を演奏するのと一緒。
芸人がつかみのギャグをやるのと一緒。
8人のアーティストのキャラが爆発してます。
見に行った人と「誰が好き?どれが好き?」って話してえー。
ちょっとネタバレになっちゃうけど伊藤若冲の1曲目、4年前にサントリー美術館で与謝蕪村とツーマンライブやった時に見たヤツだったよ。思わず「おおおおおおおーっ!」って言っちゃったよ。
4年前六本木で会ったアイツに上野で再会。懐かしい。
そーやってひと通り美術ライブを楽しんだ後、是非やって欲しいのがアンコール。
通常の音楽フェスだと最後のアーティストにしかアンコールできないけど、美術フェスはオールフリー。誰に対してもアンコールができる。
「アンコール!アンコール!」って言いながらその日気に入った絵の前に戻ってもう一回見るだけ。こんな贅沢ないよ。
一番良かったアーティストのとこに戻ってもう一度ライブを見る。
あーやっぱカッコイイなあって思ったり、二回目はそーでもねえなあって思ったり、最初は地味でつまんなかったバラードが二回目聞いたらいいなあって思ったり。
例を上げるならミレーの「晩鐘」とかモネの「積みわら」とか最初はクソつまんねえなあと思ったけどジワジワくるよ。演歌だよ演歌。しみじみ飲めばしみじみと〜だよ。
とにかく「奇想の系譜展」見に行ったら連絡ちょーだい!語り合おう!
という訳で今回のライブを見て今まで全然知らなかった「長沢蘆雪」推しになった金谷ヒデユキでした!