だんだん強くなる雪。
暮れていく旅の初日。
ちょっと手袋もほしいくらいだったけど、
マフラーに包まって訪れたのは、ここ文翔館。
明治10年に建設された山形県庁舎。
昔から今への山形県に触れることのできる場所。
存在感のある石貼りの壁、
中心にそびえ立つ、山形の時を刻んできた時計塔、
大きく開いた門から眺めると、
まるでどこかの宮殿にでも来たかのような佇まい。
こんなに吹雪いた中での写真を見ると、
ちょっと雪が邪魔しちゃっているのだけど、
どこか力強さを示してくれているかのようで。
そう、ここに立って見上げたとき、わたしは山形の大きな力を感じたのかも。
イギリス、ルネサンス様式を基調とした建物を、
少し異国の情緒で覗いてみた。
入ってすぐ真正面に、豪華な階段が迎えてくれて、
ここからは、吹雪にも関わらず光がなんだかあたたかく差し込む。
明るい光がわたしに向かって降り注ぐから、
この位置からは写らなかったステンドグラスも当時のもの。
まずは正庁、今で言う講堂に当たる部屋は、
とにかく豪華な造りに思わず妄想をしてしまいそうな、
一度は憧れるお城の暮らし。
昔なにかの本で読んだような…
誰か有名な画家の絵にも見えるし…
天井から壁にかかる部分の装飾は、本当に豪華。
漆喰の天井が細かく細かく花飾りで作られている。
床や壁、天井、照明、家具、
どこを見てもやっぱり子供の頃の憧れに気持ちが戻る。
いつの間にか、住みたい家は現実的となり、
変わる趣味に合わせて、想像も変化していった。
近未来的な快適空間と、
どこかで忘れられないあたたかみのある木造の家、
でも確かに、このシャンデリアが輝き、
会話のできないほどに離れたテーブルで食事をする風景を、
思い描いていた頃があった。
たくさんの部屋をゆっくりゆっくり覗きながら、
ひんやり冷たい廊下に出た。
絵本の世界も、アニメの世界も、
豪華なお城には必ずこんな風に、ちょっと暗くて、寒くて、怖いような、
そんな廊下が存在していることをふと思い出して、
この先に見えるオレンジ色の明かりはどこだろうって、
冷たいけど、わくわくするような感覚を持ちながら歩く。
そしてその先に広がった素晴らしい旧県会議事堂。
もちろん議長になったつもりで?演説者になったつもりで?
記念撮影は欠かせない。
県庁舎も県会議事堂も、当時を大切に復原されたものだけど、
ここは今でも、コンサート会場になったり、結婚式が行われたりしているみたい。
歴史が深い建築物を、こうやって大切に保存して、
ずっとみんなで触れ合えるって素敵なことだなぁー。
懐音…Ne-Yo -Because Of You-















