今日のテーマを、「テレビ番組」と言ってしまうのは、どうかなあ、という気もします。
「テストパターン」というのは、昔、テレビ画面を調整する目的で、各局が放送時間帯の前後に流していた、いわゆる試験画像であり、いわゆるテレビ「番組」ではありません。
でも、昔まだ自分が子供の頃、自分はこの「テストパターン」を見るのが好きでした。
今はテレビ放送も、地方局などを除いては24時間体制になっていますが、昔は深夜は放送を行っておらす、テレビ放送開始前や終了後に、このテストパターンが放送される時間帯がありました。
そして、その時間帯には、新聞のテレビ欄にも「テストパターン」と書いていました。
だから、「テストパターン」をテレビ番組といっても、あながち間違いではないと思います。
特に自分が好きだったのは、モノスコ(モノスコープ)という、白黒のテストパターンでした。
実は、この画面が「モノスコ」という名前であること、今回のブログを書く際の検索で、初めて知りました。
確か、この画面が放送されている数十分の間、全くの無音ということはなく、何かしらの音楽が流れていたような記憶があります。
この画面を見ていると、何か自分が別世界へ引き込まれるような、何となく怪しい気持ちがしたものです。
時代が流れ、このテストパターンが今でもお馴染みのカラーバージョンに変わってからは、見ていても目がチカチカするだけで、あまり興味をひかれなくなりました。
また、同じ放送終了後でも、「砂嵐」は音がややうるさいのと、見ていても空しいだけで、これも好きではありませんでした。
また、当時は結構電波のトラブルなどが多く、結構放送が途中で途切れたり、おかしくなったりしました。
その時に出てくるシンプルな画面「しばらくお待ちください」。
これには妙にワクワクしました。
また昔は、深夜帯の番組には、静止画とナレーションだけのコマーシャルなども多く、そういうCMも好きでした。
今は、地上波も、ケーブル放送なども、24時間ずっと番組を流し続けており、またほとんどトラブルのような事も起きないので、上のような画面は、テレビではほとんど見ることができません。
そういう意味では、これらは「昭和の世界のテレビ画像」と言えるでしょうか。