これは玩具というよりは、知育教材に分類されるかもしれません。
自分が子供の頃に、自宅に「レキシーデータ」という玩具がありました。
本体は黄色い四角形のプラスチックの箱のような形状をしており、そこに12個のスイッチがついています。
この本体、これだけで遊べるものではなく、これとは別に「ソフトウェア」と呼ばれるシートがあり、そこには12問の三択問題が印刷されています。
このソフトウエアのシートに書かれている番号にダイアルを合わせ、この三択問題の正解をスイッチで選んでゆきます。
そして、全問正解ならば左上から「チン!」と昔のレジのような音とともに、「L君」と呼ばれるキャラクターが飛び出してくる、というものです。
この「ソフトウェア」、1セット30枚くらいのシートとして売られており、子供向けの勉強の教材や、大人向けの教養クイズなど、色々な種類があったと思います。
当時、コンピューターなどまだ一般的ではない1970年代中盤ですが、この「ソフトウェア」という単語を、自分は初めて、このレキシーデータで知りました。
全問正解の「チン!」は結構快感で、一時期夢中で遊んでいたように記憶しています(それが知識として身についたかは別として)。
ただ、皆で遊ぶというよりは、どちらかというと一人黙々と遊ぶタイプの玩具なので、友達などが遊びに来た時に「一緒にやろうよ!」という感じで遊ぶことはあまりなかったと思います。
またソフトウェアも一通りやってしまうと、もう答えが分かってしまうので、それほど長い期間遊んだ玩具でもありませんでしたが、今でも記憶に残る玩具のひとつではあります。