#176 マイ・インターン | 漂流バカボン

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何か適当なテーマを自分で決めて自分で勝手に述べていこうという、そんなブログです。それだけです。

今回は比較的最近の話題です。




自分は普段、あまり映画というものを観るほうではありません。




嫌いというではないですし、むしろ映画自体は好きな方だと思いますが、まずは2時間前後を集中して観る根気が不足しており、「さあ観よう!」となかなか気合いが入らないこと。また、どちらかというと映像より活字が好きなので、読書の方に走ってしまう傾向があるからです。




そんな自分が、先日たまたま観た映画、「マイ・インターン」。




映画の無料チケットが余っており、期限も迫っていたので、貧乏性で「とりあえず何か見てみよう」と、仕事帰りに適当に映画館に行って、ほぼ飛び込みで観た映画でしたが・・・。




この映画が、とても良かったのです。




主演は、ロバート・デ・ニーロと、アン・ハサウェイ。









ロバート・デ・ニーロといえば、自分は20年ほど前「レナードの朝」という映画を観て以来でしたが、超有名な俳優なので、顔と名前は記憶していました。しかし、この映画でロバート・デ・ニーロを久々に見て、まず自分は、「えっ、デ・ニーロって、こんなにおじいちゃんになったの?」という驚きでした。




一方、アン・ハサウェイ。この女優は、「レ・ミゼラブル」での悲劇的なファンティーヌ役が印象的で、よく覚えていました。




この映画は、そんなアン・ハサウェイ演じる新進企業の女社長のところに、リタイア就職制度で応募してきたロバート・デ・ニーロが、偶然この社長の秘書役に配属されてしまう所から始まります。




この女社長、頭が切れてやり手、但し、やや独りよがりなところがあり、また家庭に問題を抱えています。その辺りをデ・ニーロ演じる秘書が、人生経験を活かしてとても“クール”にサポートしていきます。




最初はこの高齢の秘書を鬱陶しがっていた女社長で、一旦は人事担当に、「あの秘書を解雇して。何故なら、彼は、“too observant”だから」とメールしたりもします。“observant”といえば、一般的には「注意力の鋭い、観察力のある」という意味になりますが、“too observant”となると、確か映画では「目ざとい」と訳されていたと思いますが、いわゆる「ウザい」っていうやつなんでしょうね。




しかし、そんな女社長、色々あってこの秘書と、より信頼関係を強くしていきます。ただ、普通はこの展開だと、二人は恋愛関係に・・・となるのでしょうが、この二人の関係は(出張先でホテルの同室に泊まったりもするのですが)、単なる恋愛よりも、もう一段深いのです。




それを言葉で言い表すのは難しいのですが、「お互いがお互いを真剣に尊敬しあっている関係」とでも言いましょうか。この映画から伝わってくる二人の関係、とてもハートウォーミングで、ちょっと羨ましくも感じました。




もちろん、デ・ニーロとハサウェイの演技は素晴らしく、特にデ・ニーロって、年を重ねて役の幅が広がったような気がします。といっても、これまでのデ・ニーロをあまり見ているわけではなく、えらそうなことは言えないのですが・・・