#66 切手蒐集 | 漂流バカボン

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何か適当なテーマを自分で決めて自分で勝手に述べていこうという、そんなブログです。それだけです。

自分が子供の頃、「切手蒐集」というのが趣味の確かな1ジャンルとしてありました。

いや、もちろん今でも切手蒐集という趣味自体はあると思いますが、今よりも数十年前の方が世の中の「切手蒐集熱」は高かったと思います。

何月何日に新しい記念切手が発売される、とか、「国立公園シリーズ」「国定公園シリーズ」などのシリーズものなどの発売情報を仕入れては、郵便局に行ったり、またこの当時はデパートには大概記念切手を扱うコーナーがあり、そこでお目当ての切手を手に入れたりしていました。

蒐集した切手を入れる、パラフィン紙が張ってある切手用ファイルとか、指紋がつかないようにつかめる切手用のピンセット、集めた切手を台紙に貼るヒンジなど、切手蒐集グッズも色々とありました。



ただ、切手蒐集は小学校高学年の頃に一時的なマイブームで終わり、最近はどんな記念切手があるのかすら知りません。

でもその当時、例えば「月に雁」や「見返り美人」「ポッペンを吹く女」など、当時切手蒐集をしていた子供にとってプレミアの切手というものがあり、これらを手に入れることは憧れでした。でも物によっては数万の値段が付いており、子供にとって到底手に入れられるものではなかったのです。

例えば、今の時代は「トレーディングカード」でのレアカードや、スマホのガチャで「激レア」などのアイテムで盛り上がったりしていますが、当時の切手蒐集もそんなノリだったかもしれません。

今だにその頃集めた切手は手放さずに持っています。ただ、現在の記念切手や特殊切手、今更また蒐集をしようという気にはならないのですが、試しに検索してみたら、色々とまだ記念切手は出てるんですね。特に、「ふるさと切手」などのシリーズや、アニメの切手など、当時より記念切手のラインナップはむしろ魅力的になっているように思います。

切手の世界は、凝り出すととめどないような気がします。例えば日本国内のみならず、世界の切手というところまで対象を広げると、例えばツバルなどの小国は外貨獲得のために蒐集家向けの切手を色々と発行していますし、また「使用前」「使用済」それぞれのカテゴリーもあり、使用済み切手には、どんな消印が押されているかなども興味の対象になるようです。

最後に、今自分のコレクションで、「プレミア」かどうかは分かりませんが、やや珍しいものとして、「54321」ものを所有しています。




これは、昭和54年3月21日に、「54321」という数字の並びを記念して押された消印もので、確か日本橋まで行って、かなり長い行列に並び、ようやく手に入れたものだったと記憶しています。「54321」という並びは、元号が54年もの間継続するか、西暦だとすると「2054年3月21日」にならないと成立せず、また通常日本では「3月21日」はほぼ春分の日に当たり、祝日のため消印が押される機会が少ないとのことで、その頃も「レアもの」だと言われていました。

まあ、何かにつけ、コレクションというものは、それにはまってしまうとどうしても「コンプリートしたい」という気持ちが出てしまうので、今の所、自分は「何かを集める」という類の趣味は、あえて封印しています。