夏越しの大祓え | 儚きことは 美しき かな・・・

儚きことは 美しき かな・・・

鍵盤弾き語りシンガーソングライター 西村加奈オフィシャルブログです。


ふと気づきいたら

6月30日。

あっ、と思い

ひと月の無事を感謝して、鎮守の神社へ行ってきましたら、

今日は、夏越の大祓なんですね。

知らなかったです。

上半期の心身の穢れ、罪や過ちを祓い清めるご神事らしいです。

小さな神社なので、とくに何かをしていたわけではなかったのですが。




御神殿の前に立った時

涙が溢れて止まりませんでした。

まさに、心身の穢れ、罪や過ちを祓い清めて頂いた感覚です。



御神殿は

己の精神の鏡だと感じています。

御神殿の前では

一切の誤魔化しがきかず

溜め込んでいた感情、見て見ぬふりをしていた心が

ドッと溢れかえります。



日々、生きていると

大なり小なり

自分の心にそむいてしまうこともありますし

本心を置き去りにして、

その場をやり過ごすために周りに合わせたり

心に嘘をついたり、勝手に我慢したり

小さな小さな、

取るに足らない小さなことを積み重ねてゆき

勝手に負荷をかけて

歪みを生じさせて

終いには

本来、嫌わなくていい人を嫌ってしまったり

なんでもないことに悪意を感じて

勝手に傷ついて

次は誰が傷つけてくるのか、、、とビクビク怯えて

疑心暗鬼になって。

だけど、これは真実ではないと

魂はわかっているから

わかっているからこそ苦しくて。



本当に大切なものは何なのか。

本当に守るべきものは何なのか。

自分の心に問いかけてみる。

本音を言えば、嫌われるかもしれない?

空気が読めない人と思われるかもしれない?

不利になるかもしれない?

もし、そうだとしても、

それよりも大切なことが、

守るべきものが、

あるのか、ないのか。



見極められる自分になりたい。

選べる強さを持ちたい。

涙が止まらなかった。







健全な精神で

明浄正直に

人様と関わり生きていきたい。






帰りにおみくじをひいていたら

宮司様に出逢い、

「佳きことが書かれてありますように。」

とニコっと微笑んでくださいました。

心に、ひだまりが広がり、蝶が穏やかに舞っているように感じました。

とても、優しい空間でした。




思い返せば

ここ数日

出逢う方、出逢う方、本当に優しかった。

見知らぬ他人様も。

人様の優しさや情けに触れるたび

ビンタをされたような感覚になる。

心がヒリヒリと痛む。

ハッとさせられる。





帰り

参道を歩き

鳥居をくぐるとき

「産まれ直し、産まれ直し。」

という声が聞こえてきました。

皆様、どうか、この夏を元気に乗り越えられますように。


2022年、下半期もご無事でお過ごし頂けますように。