私は、
税理士法第33条の2に定められた、

👉「書面添付制度」

を、ぜひ多くの税理士の先生方に

実践していただきたいと思っています。

そして、

経営者の皆様には、
書面添付を実践している税理士を、
ぜひ選んでいただきたいと思っています。

なぜなら、

書面添付は、
ただの「添付書類」ではないからです。

税理士が、
税務の専門家として、
どのように税務申告書を作成したのか。

・どのように確認し
・どのように判断し
・どのように調整したのか
・そして、その過程

 

を書面により明らかにする
非常に重要な制度だからです。


万が一

この書面の記載に虚偽記載があった場合には、

税理士に懲戒処分がなされることになります。

 

まさに

 

👉 資格を賭けて

 

作成、添付する

大切な書面なのです。




◇書面添付とは何か

書面添付とは、
税理士が作成した税務申告書について、
その作成にあたり、
どのような事項を確認し、
どのような判断を行ったのかを、
添付書面に記載する制度です。

そして、

書面添付がなされた申告書については、
税務署が税務調査の通知をする前に、
税務代理をする税理士に対して、
その書面の記載事項について、
意見を述べる機会を与えなければなりません。

これが、いわゆる

 

👉「意見聴取」

 

です。

この意見聴取において、
税理士と税務当局は、
忌憚のない意見交換を行います。

そして、

そこで

税務当局の疑問が解消されれば、
税務調査が省略される判断が

なされることになります。



◇書面添付の前提となる「巡回監査」

では、

税理士は、どのように、
そのような書面を

書くことができるのでしょうか。

その前提にあるのが、

👉 月次巡回監査

 

です。

税理士が現地に伺い
証憑書類を確認し、
会計帳簿の適時性と正確性を

確保するために

その

 

・真実性

・実在性
・網羅性

 

を確かめ、
必要な指導を行うのです。

現地に行く。
現物を確認する。
実際に人に会う。

この、

👉 現地・現物・現人

がとても大切なのです。



◇証憑書類だけでは見えないものがある
 

現地に伺うと、書類の表面だけでは

分からない事実に気づくことがあります。

例えば、

👉 領収書には「修繕費」と書かれている。

しかし、

実際に修繕の内容を確認すると、

👉 固定資産の取得に近いものだった。

このようなことがあります。

また、
帳簿や証憑書類だけでは

うかがい知れない・・・

・社長や従業員さんたちの悩み
・現場で起きているトラブル
・会社の中にある課題

 

が見えてくることもあります。

さらに、

👉 社長さんが胸の奥に秘めている夢

これも、
実際にお会いして話をしなければ、
なかなか分かりません。

巡回監査で得られる情報は、
会計帳簿や証憑書類の数字だけではありません。

そこには、

会社の現実があります。
人の想いがあります。

そのような
その非財務情報も含めて、

税務申告書の作成に関連する部分は
書面添付に記載していくことになります。



◇書面添付は税理士の権利

書面添付は、
 

税理士が税務申告書を

どのように作成したのかを明らかにし、
税務当局に対して

意見を述べることができる制度です。

その意味で、
書面添付は、

👉 税理士の権利

 

であると言われています。

この制度により、
 

適正な申告書の作成と提出を

実現することができます。

また、

国税当局もこれを尊重することにより、
税務執行の一層の円滑化、
簡素化を図ることができます。

税務署の方々も、
限られた人員の中で業務を行っています。

その中で、

税理士が巡回監査により確認した事項を

明らかにすることは、
税務調査という大きな負担のかかる業務を、
適正に簡略化することにもつながるのです。



◇書面添付の中の「税務監査証明」のDNA

書面添付制度は、
昭和31年、
日本税理士会連合会から国税庁長官へ、
税務申告書類の「監査証明」を

税理士業務に加えることを求める陳情書を

提出したことが、きっかけとなって

 

創設されました。

この歴史は、

書面添付制度の中に、
初めから、

👉「税務監査証明」

というDNAが入っていることを示していると思います。

一方、

TKC全国会では、
調査省略、申告是認を実現するための活動を

続けてきました。

私たちが提出した税務申告書について、
月次巡回監査の断行を通じて、

申告是認率99.99%を目指す運動です。

この運動と、
税理士法第33条の2の書面添付制度が一体となって、
現在、私たちが推進している、
TKC方式の書面添付の推進があるのです。



◇本質は「入り口規制」にある

TKC全国会の創設者である飯塚毅初代会長は、

👉 会計帳簿の証拠価値

 

を非常に重視されました。

・適時に、
・正確に、
・秩序正しく記帳された会計帳簿には、

👉 「証拠価値」がある。

と示されたのです。

その意味で、
TKC方式の書面添付の本質は、

👉「入り口規制」

にあると言えると思います。

どういうことでしょうか?


税務申告書は、
最後に”突然”生まれるものではありません。

日々、適時・正確に記帳された会計帳簿があり、
それを確認する

第三者の専門家である税理士の巡回監査があり、

その結果として、
決算書が作成され、
税務申告書が作成されるのです。

つまり、

入り口である会計帳簿の信頼性を担保すること。
そこを税理士が巡回監査により確認すること。

これが、

👉 税務申告書の信頼性

 

を支えるのです。



◇「確定決算主義」がもたらす書面添付の効果

わが国では、
税務申告書は、
決算書から誘導して作成される
いわゆる

 

👉 確定決算主義

 

を採用しています。

そうであるならば、

税務申告書の信頼性を担保するということは、
その出発点である、

会計帳簿の信頼性が元になっているのですから

「間接的」にではありますが

 

👉「決算書」の信頼性

 

も担保することになるのです。



◇税理士が資格を賭けて付ける書面

書面添付は、
軽い制度ではありません。

税理士法第46条には、
虚偽記載の禁止の規定があります。

税理士が、
事実と異なることを記載すれば、
懲戒の問題にもなり得ます。

つまり、

書面添付とは、
 

👉 税理士が資格を賭けて付ける書面

 

なのです。

だからこそ、
その実効性が担保されます。

だからこそ、
税務当局も尊重する意味があります。

だからこそ、
経営者の皆様にも、
その価値を知っていただきたいのです。



◇書面添付は税理士の使命の体現

私は、

書面添付制度は、
税理士の使命の体現であると思っています。

税理士は、
単に税金を計算する人ではありません。
単に申告書を作成する人でもありません。

・お客様の経営の現場に寄り添い
・現地・現物・現人を確認し
・会計帳簿の信頼性を高め
・適正な税務申告を実現する

 

専門家です。

その仕事の内容を、
税務当局に対して明らかにし、
必要な意見を述べる。

それが書面添付です。



◇多くの方に知って欲しい書面添付

私は、
多くの税理士の先生方に、
書面添付を実践していただきたいと思っています。

そして、

経営者の皆様には、
書面添付を実践している税理士を

選んでいただきたいと思っています。

それは、

書面添付は、
税務調査を省略するためだけの制度では

ないからです。

・会社の会計帳簿の信頼性を高める制度
・税務申告書の信頼性を高める制度

であり。

そして、
経営者と税理士と税務当局の間に、
 

・健全な信頼関係をつくる制度

 

です。

そして何より、
税理士が、

・自らの使命を正面から果たすための制度です。

👉 書面添付を実践しましょう!

それは、

税理士が専門家として、
自らの仕事に誇りと責任を持つことでもあるのです。