以前このブログでもご紹介した、

 

👉「介助中」腕章

 

ですが、その後、

とても良い評価をいただいています。

 

 

この腕章は、

強度行動障害の状態にある長男(30歳)と

同行するヘルパーさん2名に

着用していただくために作成したものです。


ヘルパーさんがおっしゃるには、
「とても助かっています」
とのこと。

実際に着用して外出していると、

なんと、

見ず知らずの方から、

👉「ご苦労様です」

と声を掛けられることが複数回あったそうです。

それだけ目立ち、

それだけ周囲に情報を伝えているということなのでしょう。

アナウンス効果は抜群です。



◇周囲は事情を知らない

私たちはつい忘れがちですが、

周囲の方々は何も知りません。

・その方が障害をお持ちなのか。
・介助が必要な方なのか。
・なぜ二人の支援者が付き添っているのか。

何も分からないのです。

当然と言えば当然です。

なぜなら、

こちらから何も情報を発信していないからです。


もし、

万が一接触事故などが起きた場合でも、

「障害者の介助中だった」

ということが周囲には分かりません。

これまでは、
と口頭で説明することもありました。

しかし、

腕章があることで、

その説明をしなくても

一定の情報が伝わるようになりました。



◇「情報の非対称性」という言葉

経済学に、

👉「情報の非対称性」

という言葉があります。

取引や関係性の中で、

一方だけが情報を持ち、

もう一方が情報を持たない状態のことです。

例えば中古車の売買では、

売る側は車の状態を知っていますが、

買う側は知りません。

その結果、

適切な判断ができなくなります。


障害福祉の世界でも、

同じことが起きています。

👉介助する側は事情を知っています。
👉しかし周囲の方々は事情を知りません。


この情報格差が、

誤解やトラブルを生む原因になります。



◇遠慮していては伝わらない

障害のある方やご家族の中には、
「できるだけ目立ちたくない」
というお気持ちを持つ方も少なくありません。
その気持ちもよく分かります。

しかし一方で、
必要な情報まで隠してしまうと、
いつまで経っても

情報の非対称性は解消されません。

・周囲は分からないままです。
・分からないから、不安になります。
・分からないから、誤解も生まれます。

「介助中」腕章は、

その情報の非対称性を少しだけ

解消してくれる道具なのだと思います。



◇書面添付と似ています

実は私は、この腕章を見ながら、

税理士法33条の2の書面添付制度を思い出しました。

書面添付制度も本質的な効果は、

👉「情報の非対称性の解消」

です。

税理士が関与先企業について、

・どのような確認を行い、
・どのような判断をしたのか。

その情報を

税務当局や金融機関へ適切に伝えることで、

相互理解を深めていく制度です。

中小企業と税務当局。
中小企業と金融機関。

その間に存在する

情報格差を埋めるための仕組みです。



◇情報は伝えてこそ価値がある

私は今回の腕章を通じて、
改めて情報発信の大切さを感じました。

どれだけ深い事情があっても、
伝わらなければ存在しないのと同じです。

障害福祉も。
税務会計も。

まずは正しい情報を伝えること。
そこから理解が始まるのだと思います。

「介助中」腕章。

小さな腕章ですが、

私たち家族にとっては

とても大きな意味を持つのです。