最近、
私は強く感じていることがあります。

強度行動障害の状態にある長男にとって、
最も大切な支援の一つは、

👉 「セルフアドボカシー」の保障

なのではないか、と。



◇セルフアドボカシーの定義


「セルフアドボカシー」(Self-Advocacy)とは、

👉 「自分のことを、自分で表現すること」

👉 「自分の人生について、自分で意思を示すこと」

です。

障害福祉の世界では、
とても大切な概念です。


「私たち抜きに、私たちのことを決めないで」
"Nothing About Us Without Us"



これは、
世界の障害者運動の中で、
とても有名な言葉です。



◇長男の「自分で選ぶ」とは

我が家では、現在、

土曜日と日曜日に
強度行動障害の状態にある長男が、

👉 「自分で選んだ場所」

へ外出します。
二人のヘルパーを伴っての外出です。

そして、

・公園でゲームをする
・海を見に行く
・山を見る

といったことをします。



中でも楽しみにしているのが、

👉 「自分で選んだものを食べる」

ことです。

・ 牛タン
・ ステーキ
・ 回転寿司

など、
本人が選びます。


これは、長男にとって、
単なる”お出かけ”ではありません。

👉 「セルフアドボカシーの第一歩」

なのです。



◇意思表示が苦手な長男

長男は、
自閉スペクトラム症の傾向が非常に強く、
意思表示が得意ではありません。

しかし、
その一方で、
情報のインプット能力は極めて高い
と感じています。

文字情報も含め、
様々なことを、
驚くほど理解しています。

だからこそ、

👉 「自分で選ぶ」

👉 「自分で決める」

ということを表出することを

支援することが
とても重要なのです。



◇どんな薬物よりも効果がある

私は、ある社会福祉法人に

酷い虐待を受けた長男にとって、

👉 セルフアドボカシーの保障

 

は、他のどんな支援や薬物以上に、
強度行動障害の状態の緩和に効果がある
と感じています。


もちろん、

薬物調整や環境調整も大切です。

しかし、本人が、

👉 「自分の人生を、自分で選んでいる」

という実感をもつということは、
非常に大きいことだと思うのです。


人は誰でも、

”選ばされ”続けると、苦しくなります。

逆に、少しでも、
自分で”選べる”ようになると、

安心感が生まれるのではないでしょうか。



◇事故はゼロではない

もちろん、
時折、外出先で事故は起こります。

しかし、そんなとき、

二人の同行ヘルパーを中心とした

支援者は、

👉 PDCAサイクル

を確実に回しながら、
支援会議で情報を共有しながら、

改善に努めています。

・何が原因だったのか
・どんな環境だったのか
・何を変えればよいのか

それを、考え続ける。

その結果、事故も、
虐待当初に比べると、

格段に減ってきたように思います。



◇私たちの第一歩

セルフアドボカシーとは、
「上手に話せる」”健常者”だけのものでは

ありません。

本人が、
言葉が少なくても、
意思表示が苦手でも、

支援する”環境側”が、

👉 「この人は、何を望んでいるのか」

を考え続けること。


そして、少しずつでも、
彼らが「自分で選べる人生」
を増やしていくこと。

それが、
本当の意味での支援なのだと思います。

長男のセルフアドボカシー。

まだ、小さな第一歩かもしれません。

でも、
その一歩を、
これからも大切に育てていきたいです。