朝ドラ「風、薫る」を観ていて、
とても印象に残るシーンがありました。

 

 

英語の “Observe(オブザーブ)” を
どう訳すか、という場面です。



◇ 単なる「見る」では足りない

Observeは「見る」という意味。

しかし、どうしても

ナイチンゲールの文の意味が通らない

主人公は悩みます。

そこで、
大山捨松に問いかけると、

返ってきた答えは――

👉 「包み込むように見る」

非常に美しい表現です。
そして最終的に、

👉 「観察する」

という訳にたどり着きます。



◇ 「観察」という言葉の深さ

私たちは普段、

「観察する」という言葉を
何気なく使っていますが・・・。
この言葉、

👉 仏教由来

なのですね。



◇ 仏教における「観察」
 

調べてみると

 

仏教における観察は、
サンスクリット語の

ヴィパシャナー(Vipassanā)

の訳語です。

意味は単なる「見る」ではありません。

観:正しく見極める
察:真理に照らして吟味する

つまり、

偏見なく
ありのままを
知恵をもって見抜く

ということだそうです。



◇ 「止」と「観」

仏教には

👉 「止観(しかん)」

という修行があるそうです。

止:心を静める(サマタ)
観:その静けさの中で見抜く(ヴィパシャナー)


心が揺れている状態では、
正しくは見えない

まず静める。

そうすることで、
 初めて見える


非常に示唆に富んでいますよね!



◇ 現代の「観察」

明治以降、この言葉は

👉 Observation(観察)

の訳語として使われ、
今の意味に広がりました。

しかし、
本来の深さはそのまま残っている
のだと思います。


でも・・・蛇足ですが

「オブザーバー(Observer)」というと、

 

「会議の発言権の無い人」を指しますよねアセアセ

何となく私たちは、

”否定的な”捉え方をしているのですが、

これは本来の意味とは外れてしまっていますね。



◇ 障害者支援の現場で思うこと

さて・・・。

看護の現場と同様、


強度行動障害の状態にある方を、
心を静めて

👉 「観察する」

ということ。

これはまさに、

👉 Observe

の本質そのものだと感じます。

・評価しない
・決めつけない
・ありのままに

・包み込むように観る

これができて初めて、
本当の理解に近づく
のではないでしょうか。



◇ 良き指導者より、良き観察者

まさに、

強度行動障害の状態のある方の支援は

👉良き「指導者」ではなく

👉良き「観察者」たれ

ですね!