ラフマニノフの
幻想的小品集 前奏曲(“鐘”)Op.3-2 嬰ハ短調。

この曲、覚えていらっしゃる方も多いと思います。



◇ あのオリンピックの記憶

浅田真央選手が、
キム・ヨナ選手と競い合った
2010年のオリンピックのフリーで使用された楽曲です。

元々この曲はピアノ曲ですが、

その時は、管弦楽版に編曲した曲でした。

 

 

物凄く重厚な曲ですよね・・・キョロキョロ



当時は、可憐な真央ちゃんに

👉 「なぜこんなに暗くて重い曲なのか」

と、一部のファンからは不評だったとも言われています。


しかし、

私は、この曲が昔から大好きです。

浅田真央選手の演技も素晴らしかったです。

 


理由はうまく言えないのですが、
自分の心にうまくハマるというか・・・ウインク

代弁してくれているように感じます。



◇ 若きラフマニノフの情熱

この曲を作曲したのは、
セルゲイ・ラフマニノフが
まだ19歳の頃。


モスクワ音楽院を金メダルで卒業し、

意気揚々と書き上げたのがこの

 

👉 『前奏曲 嬰ハ短調(鐘)』

 

です。

 

 

モスクワ電気博覧会で初演されるやいなや、

その圧倒的な響きで聴衆を魅了し、

彼は一躍スターダムにのし上がったそうです。


まさに、
才能が溢れ出していた時期の曲でした。

 

実は・・・・

 

ラフマニノフ自身が

この曲に「鐘」というタイトルを

つけたわけではありません。

 

冒頭の重々しい3つの音(A - G# - C#)が、

モスクワのクレムリンの鐘の音を連想させることから、

世界中でこの愛称で親しまれるようになったのです。

しかし・・・
ラフマニノフは、この後、

心を患い、曲を書くことができなくなります。



◇ 人生の”鐘”が鳴り続ける

この曲の冒頭は、

👉 ドン…ドン…ドン…(A - G# - C#)

という重い和音から始まります。

まるで、
避けられない何かを告げる鐘
のようです。

この曲を聴いて、
思うこと。

それは、

👉 人生には、どうにもならないものがある

ということです。


努力しても、
理屈を尽くしても、
どうにもならない現実
は存在します。


この曲は、
その「どうにもならなさ」から
決して逃げることなく
前向きに解釈することもなく

👉 ただ、そのまま鳴らし続ける

そんな風に聞こえませんか?

 

 

まさに、あのオリンピックで、

一切のミスが許されないプレッシャーの中で戦った

浅田真央選手の心境そのもの

私はそう思います。

 

あの時の「銀メダル」は、

同じ日本人として、

誇りに思います。

 

 

 

◇ 私が、この曲を好きな理由

 

明るくもなく、軽くもない。

しかし、

 

👉 嘘がない

 

それが、

この曲の魅力なのだと思います。

 

👉 人生には、どうにもならないものがある。

 

でも、そこを受け入れてこそ、前を向けるのだと思います。