「強度行動障害」

この言葉は、まだまだ誤解されることが多いと感じています。

特に多いのが、

👉本人の「診断名」である。

という誤解です。

 

 

残念なことに、この誤解は

福祉のプロと呼ばれる方々の中にも

非常に多い誤解であると認識しています。




◇定義は「状態」

「強度行動障害」は

👉 精神科的な「診断名」ではありません。

直接的な他害(噛みつき、頭突きなど)や、
自傷行為、睡眠の乱れなどが、
通常では考えられない頻度・形で現れ、
著しく対応が困難な

 

「状態」

を指します。 


すなわち、「強度行動障害」とは、

知的障害者に伴う重い行動障害への

取り組みの充実を図るために作られた

 

「行政上の概念」

 

なのです。




◇「人」ではなく「状態」

ですから、

「強度行動障害の人」とするのは間違いで


正しくは

「強度行動障害の状態にある人」といいます。


たかが、言葉ですが、

この違いはとても大きいのです。



では、なぜその「状態」になるのでしょうか


本人には
• 先の予測が難しい
• 言葉の理解が難しい
• 少しの違いで大きな不安を感じる

といったASDの特性があります。
 

そして、そこに

環境や支援者の関わり方との

ミスマッチが重なると

 本人に、強い不安や緊張を生みだします。


本人は、そこから、

👉 「逃れたい」
👉 「伝えたい」
👉 「気づいてほしい」

と思っているのです。

しかし、
それを「伝える方法」がわからないのです。


その結果として、
• 自傷
• 他害
• こだわり
• もの壊し
• 多動

といった「行動」で、
 表現しているのです。



◇二次的な障害

したがって、

強度行動障害の状態になるのは、

👉 二次障害

とされています。

つまり、

👉 周囲の関わり方によって変わってしまう。

ということです。

 

 

つまり、私は、

本人のみならず、

本人を取り巻く、支援者もひっくるめて
「強度行動障害の状態」なのです。

 

さらに言えば、

 

本人の行動だけを見るのではなく

鏡のように反射し合っている「関係性」そのものを

「強度行動障害の状態」と呼ぶのだと思います。




◇私たちにできること

この理解が広がると、

見方が変わりるはずです。

 

「強度行動障害の状態にある人は」


• 「困った人」ではなく
• 「困っている人」


なのです。

 

 

両親も、福祉のプロと言われる方も、

この概念を理解しなければ、

「強度行動障害の状態」は緩和することはなく

 

逆に、「強度行動障害の状態」

を生み出してしまうことになります。

 

細かい専門知識を勉強する前に

この概念を、

確実に腹に落とすことが最も大切だと思います。