最近、ループで聴いてしまう、
とても好きな音楽があります。

ルノー・カピュソンさんのヴァイオリンで演奏される、
ある映画のテーマ曲です。

 

 

アップルミュージックで
ランダムに曲を流していたとき、
偶然、耳に飛び込んできました。

最初に浮かんだイメージは、
「ドラゴンクエスト」で、空を飛んでいるときの音楽
のような感じ。

広くて、
切なくて、
でも、不思議と優しい。



◇この曲は、どこから来たのだろう

気になって調べてみると、
この曲が、フランス映画
Les Choses de la vie(過ぎ去りし日の・・・)
のテーマ曲であることを知りました。

 

 

ネット配信では見つからず、
DVDを購入して、
初めてこの映画を観ることになりました。



◇映画『過ぎ去りし日々』の物語

物語は、
一人の中年の建築家が、
自動車事故に遭い、
瀕死の重傷を負う場面から始まります。

意識が途切れかける中で、
彼の頭の中に浮かんでくるのは、
これまでの人生の断片です。
• 別居中の妻との、
 修復できなかった関係
• 愛人との、
 確かにあった幸福な時間
• 家族、仕事、選択、後悔

彼は、
誰かを傷つけるつもりで
生きてきたわけではありません。

むしろ、
不器用で、優柔不断で、
それでも一生懸命に
人生と向き合ってきた人物です。



◇人生は、整った物語ではない

この映画が胸に残るのは、
主人公の人生が、
決して「きれいに整理された物語」ではないからです。
• 正しい選択と、間違った選択
• 誠実さと、弱さ
• 愛と、逃げ

それらが、
複雑に混ざり合ったまま、
人生は進んでいきます。

そして、その人生は、
自動車事故という偶然によって、
あまりにもあっけなく
一瞬で、終わりを迎えてしまいます。

そのはかなさに、
私は思わず涙しました。



◇ヴァイオリンの旋律が語るもの

この映画のテーマ曲を、
ルノー・カピュソンさんのヴァイオリンで聴くと、
映画の情景だけでなく、
様々なイメージが浮かびます。

切ない。
でも、絶望ではない。

まるで、

どんな人生にも、
誰にも見えない葛藤と、
かけがえのない時間がある

と、
そっと語りかけてくるようです。



◇音楽が連れてくる「自分の記憶」

音楽は、
時に、こちらが構えていない瞬間に、
人生の深いところへ
連れていってくれることがあります。

この曲を聴くたびに、
私は、
• 過ぎ去った日々
• 出会えた人たち
• 選ばなかった道

を、自然と思い出してしまいます。

そして、
それでも人生は、
どこか愛おしいものなのだと、
感じさせてくれるのです。



◇おわりに

偶然流れてきた一曲から、
一本の映画に出会いました。

 

そこから、様々なことを感じることができました。

『過ぎ去りし日の・・・』は、
不倫の映画でも、
交通事故の映画でもありません。

それは、
誰の人生にもある、
未整理のままの記憶と選択を、
そのまま肯定する映画
なのだと、私は思います。

 

機会がありましたら、
そっと、この映画に触れてみてください。