昨年年末の、志創業塾第40期は、第4回の会計の講義
「会計の目的とは何か」についても、じっくりお話ししました。

会計の目的はというと、
・税務申告のため
・金融機関に提出するため
そう思われがちですが、
それは会計の結果の一部にすぎません。

会計には、もっと本質的な目的があります。



会計の目的①グッド!

会計の「証拠力」の確保

一つ目の目的は、
会計に証拠力を持たせることです。

適時・正確に、自社で記帳された会計帳簿は証拠力を持ち、
商取引における理不尽なトラブルから
会社を守る「盾」になります。
裁判上の証拠にもなり得るのです。

そのために必要なのが、

・適時性(その都度記帳すること)
・自社での記帳

です。

記帳をすべて外部に丸投げ(アウトソース)してしまうと、
この「証拠力」は殆ど失われてしまいます。

会計帳簿の証拠力は、
税務当局に対しても力を発揮しますので、


まさに「帳簿の記帳は義務であると同時に権利」
なのです。



会計の目的②グッド!

経営者への「自己報告」

もう一つの大切な目的が、
会計による自己報告機能を発揮させることです。

会計は、
「他人に見せるためのもの」という前に、
社長自身に経営の現実を報告する仕組みです。

会計によって経営が見える化されると、

社長には、

・感覚ではなく数字で判断できる
・迷いが減る
・行動が変わる

という変化が起こります。

これは、会社が良い方向へ向かうための
大きな原動力になります。

すなわち、会計を適時・正確におこなうことが、

社長にとって、最高の経営戦略と成り得るのです。

 

自己報告機能も、会計をアウトソースすると、

その殆どの効果は失われてしまいます。


 

この話をするとき、
私はいつも「レコーディングダイエット」の例を出します。

なぜ、
「食べたものをその都度記帳すると痩せるのか」

それは、
食べたものを記帳した人に”行動変容”が起きるからです。

たとえば、昨日食べたものを、

・生ビール5杯
・ハイボール3杯
・ラーメン+餃子

と正直に記帳したら、
翌日は自然と、

・食事を少し控えよう
・今日は休肝日にしよう

と思う人が多いはずです。

「頭で覚えていればいいじゃないか」
という声もあります。

でも、
覚えていることと
書き出して記帳することは、まったく違います。

違いは――
情報を「客観化」できるかどうかです。

頭の中だけでは主観のままですが、
紙やスマホに書くことで初めて、

冷静に「自分を」認知することができます。

会計の自己報告を働かせる効果は、
まさに自分自身の「客観化」にあると思います。



年明けから、いよいよ次のステージへ

次回の志創業塾第40期は、年明けです。

お正月という静かな時間を使って、
ぜひ創業計画書づくりを始めてみてください。

そして、新年度の
創業計画書発表会に向けて、
一歩ずつ形にしていきましょう。

会計は、
事業を行うにあたって面倒なものではなく、
夢を現実にするための経営戦略です。

40期のみなさんの挑戦を、
心から応援しています。