今週は、TKC全国役員大会一色でした。
毎年、この季節に、全国のTKC会員の役職者が一同に会します。
今年は1,000名弱の会員が集まりました。

いつもながら、会は盛大。
震災復興、日本再生を胸に、いつも以上に気合いの入った全国役員大会でした。


TKC全国会も40周年です。
40周年記念ビデオも制作され、式典で上映されました。
制作中に震災が発生したことから、被災地で頑張る先生方の映像も含め、
TKC全国会創設以来の歴史、原点がわかるような内容になっています。



この全国役員大会で、歴史的な快挙がありました。
全国会の中央研修所長の坂本先生が、前夜の「なでしこジャパン」の歴史的快挙になぞらえ、
我々のこの快挙も歴史的快挙であるとおっしゃっていました。

それは、金融監督庁監督局長の畑中龍太郎氏が講演し、
「地域金融機関における地域密着型金融の推進と税理士に期待する役割」
について直接語ってくれたことです。

金融庁は、リーマンショック以来、金融検査マニュアルを改訂し、
金融機関に中小企業に対する経営コンサルティング業務を行うように期待したが、
それが現実、うまくいっていない。

地域密着型金融の実践的な意義について理解が不十分。
コンサルティング機能の具体策が不十分
短期的な視点、表面的な実績を重視することよる弊害が生じている。

などと指摘。

また、人材・ノウハウ面から、顧客企業に対し十分なソリューションを提案できていない。

そこで、税理士に対し

「巡回監査」(TKC全国会が実施)等による顧客企業との日常的な面談を通じて得られる情報
により顧客企業の強みや経営課題を把握分析すること。
分析結果に基づき、助言を行い、主体的な取り組みを促すこと。
顧客による正しい決算書の作成を支援すること。
「巡回監査」を通じて、ソリューションの実行状況を継続的にモニタリング。必要に応じて、
経営相談、指導を実施すること。
予期せぬ環境変化が生じた場合、必要に応じ、ソリューションの見直しを顧客企業
及び金融機関に提案すること。

この機能を期待するということでした。

ものすごく踏み込んだ内容で、
ここまで我々が行う社会的使命があるのだ・・・、社会から強く期待されているのだ、
ということを、強く認識させていただきました。


何より「巡回監査」という言葉を、金融庁のトップの方が言及するとは!
大変な驚きでであるとともに、日々ひたすら巡回監査業務を行っているスタッフ達の苦労が
報われたように感じました。


もちろん、我々は、金融庁が認めずとも、国が支援せずとも、
中小企業の発展のため、普通の、ささやかなビジネスを守るため。
一心に業務を行うことを使命として頑張っていますが、
後方から強力に支援されているというか、勇気づけられるお話でした。


そして・・・・畑中局長の話は続きます。


ドイツにおける決算保証業務「ベシャイニグング」に言及されました。

「ベシャイニグング」とはドイツにおける制度です。

ドイツでは、税理士は以下により決算書を作成した場合に証明書を発行できる。

2.帳簿や財産目録の蓋然性(確からしさ)評価を実施のうえ作成した年度決算書
3.帳簿や財産目録の包括的な監査を実施のうえ、作成した年度決算書

この2.3.につき証明書が発行された決算書に基づき、経営状況を開示した企業に
対してのみ、無担保、無保証人での75万ユーロの信用供与が行われる制度



であるが、畑中局長。
この「ベシャイニグング」は日本で言えば、
税理士法第33条の2の書面でしょうね。
と、口頭ではありましたが、おっしゃっていました。

これは、税理士の社会的使命に「決算保証業務」が加わりつつある・・・
という、歴史的快挙です。

現在、当事務所でも積極的に取り組んでいる税理士法第33条の2の書面添付を、
ますます拡充してゆきたいと、やる気になりました。