私の「創業塾」では、経営理念・ビジョン・経営戦略の部分を、
5回シリーズのうち、3回を使って練り上げる。
数字の問題が出てくるのは、4回目以降。

しかし、塾生の皆さん(見てますか?!)は、この3回までのパートが、
創業にあたって、いかに大事か、十分に理解されたことと思います。



「経営理念」とは、経営者が世に問う会社の存在意義。

P.ドラッカーがおっしゃるに、
「どのように、世に、覚えられたいか」であるという。

すなわち、小さな会計事務所であっても、喫茶店であっても、
八百屋であっても・・・・

店主が亡くなり、店も無くなり、
十数年経った後、近所の皆さんやお客様、
業者さんが、懐かしげに、このように言う。

「○○○さんは、○○○を信念になさった方で、
お店は、○○○なお店だったよね・・・・」

これが、経営理念。

さて、貴方の「経営理念」はどのようなものですか??




昨日、セミナーでお越しになった、講師の赤岩先生の事務所の経営理念は、

「自利利他」と「報徳一円」であるとおっしゃっていました。


私は、最長伝教大師が説いた「自利利他」は、
世のあり方、存在、仕組みが、「自利利他」であると説いたのであって、
それが、そのまま、経営理念とは成り得ないものであると考えています。

ですから、「自利利他」の考えを基礎に、報徳税理士法人は、
「報徳一円」な世を作り上げる・・・という経営理念なのでしょう。


さて、「自利利他」とは何か。

未熟で浅はかな方は、「自分の利益を上げる為には、まず他人の利益を考えること」
などと解釈しがちですが、そうではなくて・・・

恐らく、最澄さんの考えでは、自分と、他人との区別がない。
渾然一体となったものであると感じていらっしゃる。

私たち、浅はかな人間に理解させるために、
あえて「自」と「他」を区別し「二元論」で語っている。

だから、最澄さんの感覚を理解する人もいれば、
上記のような、浅はかな解釈をしてしまう人もいるのでしょう。

自分が他人であり、
他人が自分である。

その境界線は、気付けば、極めて曖昧なものであり、
自分と他人はもちろん、植物、動物、昆虫、地球、宇宙さえも、
自分と一体である感覚を味わえる。

そして、成功者と呼ばれる方。ツキのある方。
言葉は違えど、似たようなことをおっしゃっている。
昨日の平塚先生も、言葉の端からおっしゃっていた。

「情けは人の為ならず」という有名なことわざも、
この感覚をおっしゃっている。

人に情けをかけるのは自分にかけていることなんだよ・・・と。

逆に、怖いことわざで「人を呪わば穴二つ」

人を裏切ったり、悪言を吐いたりすることは、実は・・・「自分にしている」
のだよ・・・と。



私は、15年の事務所経営を通じて、人はここまで人を裏切れるのか。
人はここまで、悪意をもった行動を人に対してとることができるのか・・・・
という様々な経験をしてきました。

そのことで「鬱」の一歩手前まで陥り、
本も新聞も読めないような最悪の状況になったことがあります。


しかし、信頼できる方が、ひょんなことで発した「一言」によって、
今まで恨んでいた人さえも、許し、心から感謝することができました。

すると不思議なことに、最澄伝教大師や、飯塚名誉会長がおっしゃっていた、
「自利利他」の本当の意味をかいま見ることができるようになりました。
(もちろん、本当に入り口の入り口ですが・・・・)



まさに、今まで出会った方全てが、
私にとって「菩薩」であり「逆縁の菩薩」
であったなぁ・・・と感じています。

なぜなら、私は今の自分を、家族やスタッフ、お客様と区別無く、
愛おしく思っており、特に「逆縁の菩薩」たる彼ら無くして、
今の自分は無いからです。


その一言とは、私を治療に来てくださっていた整体師の先生がおっしゃった言葉。

「事務所にいてくれた人、全ての人の背中に、
手を合わせて、心の底から感謝しなさい。
そのことで、世の中から、大変なご褒美が頂けると思うよ。」

ありがとうございました(^^)