http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070328/ent070328000.htm

植木等さんが亡くなった。


私の父は、平成4年1月。私が24歳の頃、57歳で亡くなった。
確か、平成3年の紅白歌合戦に、植木等さんが出ていて、
スーダラ節を歌っていました。

私の父の肺ガンが11月に発見されて、その検査入院後、年末年始を家で過ごしていました。ちょっと沈んだ家族の年末を、大いに盛り上げてくださったのが、植木等さんでした。


紅白を見ながら、鍋をつつき、
植木等さんの「スーダラ節」で、大爆笑。
涙を流しながら、父が喜んでいた。笑っていました。
「ほらほら、みろ、こんなに無責任な奴がいるんだぞ!わはは・・・」と。

タクシー会社の社長をしていたことから、父は、年末は毎年、事務所でタクシーの配車をしていたので、家族そろっての年越しは、これが最初で最後でした。
根っからの中小企業のオヤジで、決して善人ではなく、様々な独特の観念や執着があり、若い私は、父と相当ぶつかりました。

しかし、植木等さんの歌で本当に励まされ、最後は、家族の本当に素晴らしい思い出になりました。

父は、その後、一月もしないうちに亡くなりました。




植木等さんは非常にまじめな方で、無責任な内容の歌詞の歌を歌うことに一人悩み、
僧侶のお父様に相談したそうです。
お父さんは、この歌は、「親鸞」の教えに近いものがある。といって、
等さんを励ましたそうです。

私たち家族は、確かに植木さんの歌によって助けられました。
本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈り申し上げます。