法廷技術研修  | かながわパブリック法律事務所のブログ

法廷技術研修 

こんにちは。勤務弁護士の大塚です。

 

9月9日・10日に神奈川県弁護士会で行われた「法廷技術研修」に参加してきましたので、報告させていただきます。

 

この研修は、参加者が事前に裁判員裁判の記録を検討した上で、冒頭陳述から最終弁論までを実演し、実力ある刑事弁護人の先生方から講評をいただき、法廷技術を学ぶという内容のものです。

 

私は今年の4月に東京の弁護士会館で行われた法廷技術研修に参加していたので、今回は2回目の研修でした。

前回の研修のときは、ペーパーレス(メモなどをみないで実演する)に慣れず、緊張もあり、準備していたことが頭から吹っ飛んでしまい、しばらく沈黙してしまった、ということもありました。

 

今回の研修では、前回と比べると、メモを見なくても準備してきたことはある程度は話せたかな、という実感がありました。しかし、自分が実演している姿をスマホで撮った動画を別室で講師の先生と確認してみると、時折、斜め上を見ながら、いかにも思い出してしゃべっているなという動作があり、恥ずかしかったです…。

今後は話す内容だけでなく、法廷での立ち振る舞いも、自然で印象の良いものにできるよう、練習していきたいと思います。

 

また、今回は、事前に法廷技術の本を少し読んで準備をしていったのですが、実演したあとの講評では、本には書かれていないポイントもたくさん教えていただき、また、知識を実践することの難しさも痛感したので、やはり実演を行う研修に参加し続けていくことは大切なんだなと実感しました。

 

この研修に参加して、技術的なことを学べたのももちろんですが、ブレインストーミング(被告人に有利な事実と不利な事実を記録からできる限り多く探していく作業)で、講師や他の参加者の考え方を知ることができたのも良かったです。

同じ証拠でも、人によって全く別の見方があったり、自分では全く思いつかなかった発想をする人もいて、とても刺激を受けました。証拠のどの部分を、どのように見て、どう考えるのか、という発想方法のストックを増やすことができて良かったです。

 

まだまだ書き足りないくらい、多くのことを学べた充実した研修でした。

この研修で学んだ技術を、日々の業務でも実践して技術を磨き、より良い弁護活動ができるよう頑張っていきます!