ディスカッションの重要性 | かながわパブリック法律事務所のブログ

ディスカッションの重要性

私は、大学時代に一年留年、弁護士になってから一年留学、合計2留という、まあ、それなりの経歴を持っております。今回は、留学時代に経験したディスカッションの重要性について、ご紹介したいと思います。

イギリスの大学院に入学する際、英語を母国語としない学生向けに、修士課程の講義が始まる前に、プレセッショナル英語コースというものが実施される場合があります。アメリカでは、サマースクールと呼ばれることも。

このプレセッショナルコースの中で、ディスカッション(議論)における英語を勉強する日がありました。日本の学校では、こういった英語を勉強する機会は少ないでしょう。そもそも、日本では、日本語による議論の仕方でさえ、ほとんど勉強したりはしません。

欧米では、重要なことはディスカッションで決定されていくのであり、ディスカッションで相手を説得したり、第三者を味方につける技術はとても重要なのです。日本の会社や役所のように、結論が決まっているか、ツルの一声を待つだけといったダラダラとしたものではないのだと思います。

そして、驚いたことに、ディスカッションの英語の授業においては、相手方の言葉をさえぎって、自分が話し始めるためのフレーズを何パターンも教えこまれました。これがなかなかなじめない。そもそも人の話は最後まで聞くというのが日本の文化、茶の心。言葉の問題以前に、マナーの問題です。

もちろん、当時の私は、裸の大将レベルの英語しか話せませんから、そんなフレーズを覚えたところで、
   ちょとまて、ちょとまて、お兄さん!
   (Wait a second, my brother!)
と話をさえぎったりなど、できようはずもありません。

これらのフレーズは、
   sorry to interrupt ~
など、一応は謝罪のフレーズから始まるのですが、イタリア男のI love you みたいなもので、カケラも心がこもっていません。まさに、議論は闘いです。

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