就職・即時独立開業に関する相談会 | かながわパブリック法律事務所のブログ

就職・即時独立開業に関する相談会

 私、北條は日弁連の「若手法曹センター」という委員会の委員をやっていまして、司法修習を終了してすぐの若手法曹の就職・独立開業等を支援しています(お前が人様の支援をしている場合か!という周囲の疑問はひとまず措きます)


 その委員会の業務として、この間の土曜日に第67期司法修習生(今年末に修習を終えて弁護士等になる方々です)のための就職・即時独立開業に関する相談会が日弁連で開かれたので、相談員として参加しました。


 これは、当委員会が年2回開催しているものですが、年々厳しくなる就職事情を反映してか、今回は参加が非常に多く、60人近い修習生の方々が参加されました。


 思えば私が修習生の頃(今を去ること十数年前)は、基本的に就職は「とりあえず何とかなる」時代でした。

 人気のある大手渉外事務所に入るにはそれなりの競争があったかと思いますが、それ以外の事務所に入るには、いくつか回れば内定を頂けるという状態でした。就職活動としてはのどかなもので、事務所訪問して飲食を奢っていただいて、フィーリングがあえば受け入れていただけるような感じでした。

(私個人の印象ですので、皆が皆そうであったわけではないでしょうね)


 今や司法試験合格者が当時より2倍に増えた(裁判官、検察官はほとんど採用を増やしていないので、増えた分はほとんど弁護士になります)一方、弁護士の仕事の需要としてはそれほど増えておらず既存の弁護士事務所もさほど増員する余裕もないことから、修習生の就職活動は厳しくなる一方です。


 私も採用側として就職相談会などに行きますが、きっちりとしたリクルートスーツ、作り込んだ履歴書、面接時の言い回し(御事務所は~等)など、就職活動には相当の準備をしているのが伺えて、私たちの頃の「ゆるい」就職活動とは全く異なり、大学生の就職活動と何ら代わらないものとなっています。


 相談会では、個々の事務所への紹介などはできませんでしたが、就職活動一般についてのアドバイス、履歴書の書き方、地方で就職したいという方には各弁護士会の窓口を紹介するなどの対応をしました。

 なかなか、効果的なアドバイスをしてあげられないのが歯がゆいところですが、少しでも就職活動に資することができればという思いで応対しました。


 そんな中でも、弁護士になった当初から既存の事務所に就職するのではなく、地元などで独立開業したいという意欲のある方もおられて、心強く感じました。


 厳しい中ですが、めげずに頑張って欲しいと思います。


 相談会からの帰り道、日比谷公園内を抜けて帰りましたが、新緑を過ぎた濃い緑で溢れていて、初夏の訪れを感じました。


 
hibiyakouen