久しぶりにクッキング・ママシリーズです。『クッキング・ママの鎮魂歌』より顔に直撃ストロベリーパイⅡ~を作ってみました。

 

  ヒロインゴルディの元夫が殺され、容疑をかけられてんやわんや中、事件の概要を現夫と整理中にこれを作っています。顔に直撃というのは、これより前に作っているパイをうだうだ言ういちゃもん付け野郎に思い切りぶつけているからですw。これは二作目なのですね。

 

  ダンナが丹精込めて作ったイチゴが今収穫時期で、結構量があるのでどうしようかなと思った時にこれ作ればいいじゃんとひらめきました。アメリカはけっこう生の果物をパイやマフィンに焼き込むレシピが多い気がします。やっぱりお安いからじゃんじゃん使えるのかな~。パイの中身用のみが缶詰で売っていて、冷凍パイ生地と一緒に使ってオーブン任せにすればあまりスキルがなくてもフルーツ系のパイが出来るという羨ましい環境でもあります。日本では売ってないから、アメリカのコージーミステリーのレシピの再現に使われている場合は結構代用するの大変なんですよね~。使ってる奴多いんだ、これが・・・・。

 

  因みにリチャード・バックマンことスティーヴン・キングの小説「痩せゆく男」の重要な場面で出てくるストロベリーパイは多分このタイプだと思います。

 

  今回はレシピの1/6ぐらいで作ることになりました。イチゴを計量したらそれぐらいの基準で計算するのが一番良さそうだったのですね。ラードは残念ながら今は手持ちがないので、パイ生地はこちらのレシピで作りました。薄力粉100グラム、強力粉50グラム、砂糖小匙1、塩小さじ1/3、バター100グラム(今回は無塩なので入れましたが、有塩の場合は塩は入れなくても良いです)、冷水60ccを練りパイの要領で仕上げます。中身のみ今回は再現です。

 

  イチゴカップ1、小麦粉10グラム、コーンスターチ5グラム、グラニュー糖30グラムを混ぜます。中身が飛び散らないように掬いながら混ぜましょう。

  パイ皿に伸ばしたパイ生地を敷き込んでイチゴを入れます。粉類が結構底にたまっているのである程度先に入れてから後で上から振りかけます。イチゴを入れる前に結構水分が出そうなので乾燥パン粉を入れておくことにします。これで汁系はある程度吸ってくれますので。やや薄いところは余ったパイ生地を使って補強です。

 

  上に伸ばしたパイ生地をかぶせて空気穴を開けます。今日は結構気温が高いのでもたもたしていると生地がだれてくるんですよね~。空気穴は×の形にしたかったのですが、生地が柔らかくなりかけて包丁にくっつくので穴の状態にしました。白身をほぐして塗って砂糖をふりかけて仕込みは完成です。パイ皿からさくっと取りやすくするためにアルミホイルを敷いて油を塗っています。

 

  220度の指示がありましたが、なぜか家のオーブンは210度の後は250度にしか調整できない謎仕様なので、210度で20分、あとは金属トレイを下に敷いて175度の指示ですが調整は10度刻みなので180度で20分ぐらい焼きました。

 

  なかなかいい感じで焼けました。イチゴの焼き汁があふれてる~。

 

  パイ皿からさくっと取れました。いい感じです。

 

  美味しいです。イチゴの甘酸っぱくてとろりとした中身とサクサクしたパイ生地が最高のハーモニーを奏でます。一口食べた時にダンナが一瞬絶句してフォークの速度が速くなりましたので、かなり気に入ってくれたようです。

 

  禁断の組み合わせ、温めてバニラアイスを添えます。もう無敵状態ですねw。

 

  イチゴがたっぷりある人におすすめレシピです。ただ、市販より自家製に限ります。市販だと甘さ優先で酸味がちょっと足りないかも知れませんので。