森薫さんの『乙嫁語り』から白身魚のフライを作ってみました。

 

  乙嫁語りは中央アジア、カスピ海周辺を舞台にそこに生きる人々の群像劇なのです。生活や文化が物凄く丁重に書かれていて、いつもその世界に引き込まれる様な感じで読んでしまうのですね。シルクロード系の話が好きな方ならハマると思います。

 

  今回の料理は、この話に出てくる双子の姉妹が作ります。双子の兄弟と結婚して日々を送っているのですが、ある日来たお客様をもてなす為にこの料理を作ります。料理を作る時のてんやわんやぶりが楽しいですw。

 

  作り方は物凄くシンプルで、魚の切り身に塩コショウとレモン汁をなじませて、小麦粉をまぶして揚げるだけです。地域で考えると淡水魚だと思われるのですが、こちらでは流石に手に入らないので、カレイの切り身に塩と粗挽き黒コショウを振って、レモン汁を振って少しおいてから小麦粉をまぶして揚げました。分量は書いてないので適当です。

 

  レモン汁の効果なのか、思ったより衣がカリッとしていました。塩と胡椒が主な味付けなのであっさりしていると思いましたが、意外とそれなりにアクセントがあって美味しいです。ビールが物凄く合いそうです。多分、白身魚なら何でもいけると思います。