Lilacの夢路 / ジュエル・ド・パリ!!

 

予定の都合とチケット取れずで計3回+各楽配信とブルーレイ。

 

ムラ楽配信での、「とにかく楽しい!!」という印象だったライラックは、その後何度見てもやはり楽しかった!

お話自体のテーマ配分、テンポと無駄のなさ、舞台装置とその転換、音楽の良さ、其々のお役の見どころ、色々満足だった。

現実的な題材にちょっとメルヒェンな風味で。

謝先生の作品は少数民族とか重さの主張が比重高いイメージがあり、作品というか主張の強さの印象があったのですが、今回はそこはそこの要素として程度良く、物語が良い感じに流れまとまったと思う。

意識したことがそんなにないので過去と比べるとかどこがどうとか言えないけれど、展開とセット使いなのかな、なんか凄く新鮮だった。

音楽や話題で季節が移り変わる感じも。

言い方アレですが、だるい場面がないという印象。

→追記:20年くらい前の作品をその前に見たのが、ワンフレーズ連呼連続系の場面でちょっと長いかな…と思った😅

昨今の作品はテンポ感もやはり違うなと思っていたけど、特に充実感。

→追記:しかしそのゆったり系とかの良さもあるものはあるのでそれはそれ。

 

まず咲奈ちゃんのハインドリヒは前世のナポレオンでやり残したことをやれたな!!と(笑)

そこを思い返すときにもこの数年で、トップになってからの咲奈ちゃんのお芝居の洗練をも実感します。

歌もセリフもよりクリアにコントロールが効いてしっかりした印象。

そしていちいちかっこいいwwwかっこいいい!!!

ほんとに裕福なお役ばかりでお衣装も良い!

 

あーさ、そら、一禾、華世、そして縣と続くドロイゼン家の美男兄弟設定を思いついた謝先生すごくない!?

 

今回もプログラムを見ずに観ているので、初回では美穂圭子がアーシャだと知る由もなく、最後にわかった時の驚き!

製鉄所でそらと縣の様子でもしや兄弟!?!?と思ったものの、さきあやの関係以外はハッピーエンドの確証はないわけでどう展開するのか、あーさとひまりちゃんの関係も不穏になったり、非常にハラハラわくわく画面に引き込まれ!

過去血のつながりの発覚で憎しみに転換するドラマが昭和平成にあったじゃん!?

ラストの上手くいきすぎとセリフにもあったけど、このハッピーエンドは今回の作品に対しては本当に良かった!

 

咲奈ちゃんの揚々としたハインドリヒの性質に対してのあーさのフランツの生真面目さが並ぶのも好きで、

ちょっと違う位置のそらのゲオルグと、結果的に末弟なわけですが、縣のアントンとの交流(というかずっとそらあがを観たくてたまらない日々が叶って感情が混同しているかもしれないが)、

一禾&華世の仲良し感、

兄弟バランス良し!!!

 

念願のそらあがの並びは和希そらの面倒見の良さと慕う素直な若者の意気投合という微笑ましさに!

※普通に描き上げたものを塗りつぶしてシルエット状態にしています。

あーさとひまりちゃんカップルも、ひまりちゃんの演技で嫌な女というより愚かな女になっているので、そんな女でも愛している男の愚かさが切なさになって、改心したひまりちゃんに私は感動したし、あーさ良かったな!!!って嬉しかった。

 

誰にも同意を得ないと思いますが、製鉄所のセットがゼルダの伝説のリンクのハートの器に見えて、毎度ふふ照れとなっていた。

 

その製鉄所のシーンでの見どころポイント!!!!!

縣のダンスとかゲオルグと意気投合とか色々ありますが、東京後半の観劇では縣の飲んだ後のお芝居が細かくなっており、最高の笑顔も観られまして!!!!!爆発ですよ私は!!!!!!

そもそも今回の縣の愛おしい子ポジションのかわいさは、設定もだけどヴィジュアルも可愛すぎる!!!

くるくる栗色の髪にお帽子、そして縣のお顔にアントンメイクである!かわいい!

お帽子の要素とこのブーツなのが実にいい!

クリスマス準備で上手に捌けた後、次は下手から駆け込んでくるのが、この間に後ろ回ってたのかなと想像して、アア好き!

葬儀のシーンでは真相前なので友人としての別れだったわけで、分かっていたら一緒に弔えただろうにと切ない。

葬儀中の悲しみぶりについての兄弟の違いも其々で、一禾の様子も凄い好き。

一禾は蒼穹で気が付いたら好きだったけど、お芝居の感じが好きなんだろうと思っていたけど、ダンスもキザりも好きだった。

そしていよいよ兄弟の名乗りをした後の、咲奈ちゃんの胸に飛びこむ縣!

あーさにトントンされる縣!

そらに頭ぽんぽんされる縣!

一禾とギュっ&ターンの一禾&縣!

美穂圭子様に見守られる縣!

そのあと貴族衣装の縣!

謝先生!パーフェクト!!!

 

 

兄弟も最高だけど、安心の夢白ちゃんも本当に良かった!

台詞がクリアだし歌もきちんと歌うし。

ポスターがアンニュイでおっとりした役なのかと思っていたら快活でしっかりしたお嬢さん役なのが良くできていた。

正直今回あのポスターの夢白ちゃんのコンセプトはどういうものだったのか未だにわかっていない…。

夢路っぽさ??

ともかく、どうしたって叶わない夢もある、でも叶えられるものに向きなおすという前向きさで生きていかないといけない。

時代を急には変えられない。

ヴァイオリン奏者という夢を諦めてたまたま進められたアクセサリー作りではあっても、すごく良いなと思う。

この後またドイツは様々あるわけだけど、彼らは鉄道を敷くように状況を切り開き、できることをやって地道に生きていくんだなというところまで勝手に希望を持ったりした。

 

壮海はるまもバジナさんのところまでついてきて欲しかったw

鉄職人の仲間ももっと観たかった~!聖海由侑も声が良いのでもっと台詞欲しい~!

 

 

そしてショー!

咲奈ちゃんとあーさの雪組、みたいなのを実感し!

これまではさききわという目線で見ていたけど、今回はさきあさという並びを凄く意識した!

四番手ポジションから二番手、そして公演ごとに二番手の貫禄が増し、今回は彩風咲奈の横に控えている朝美絢を凄く感じた!

そしてそらが万全に完璧に申し分なく支え、若手感からまた上がっていく頼もしさを携えた縣がいる…という満足感。

夢白ちゃんも軽やかに華やかでさきあやコンビを安心して観られる。

比較するものではないが、希和ちゃんだから引き出せた咲奈ちゃんの魅力やムードやデュエットダンスの極みなどが素晴らしかったことが過ってしまう。夢白ちゃんには別の咲奈ちゃんの魅力を見せてもらっているし、これからも新たな面で輝くと思う。

経験値のある娘役を遅咲き扱いする人は何を観ているんだろうと思う。

こんなことを言うのも後任が夢白ちゃんで良かったと思えるからである。

 

満足のショーはどのシーンも好きで、切っても切ってもトップスター彩風咲奈な王道感が良い。

咲奈ちゃんほんとこんなに魅力やばいの何???ってういう男前ぶりで!

そんな彩風咲奈の手について。↓

ショーはショーで咲奈ちゃんとあーさの色気の漂わせ方!そこにそら!

Sensationalの時よりも、雪に和希そらがいるんだよな…と改めて有難く、そんな気分だった。

そしてしつこいけど縣の成長ですね!!

ぐっと錬成された縣の魅力!

若手のパワーフルさからちょとちがう!

練り上げられしものがなんとも、ちょっと戸惑うような、ハッとするような、待って!?

縣千こんな深めのムードの片鱗も!?

まだ片鱗ではあるが、私はだいもんの深海に沈められる心地に似た片鱗を感じまして!

ここからならどういうタイプの男役に大成していくかまだ色々ある分岐点な気もしていたけど、だいもん的な深い圧をもつタイプになるの???なってほしい!

 

オベリスクの女和希そらについては、しなやかさと強さと美が見事すぎて衝撃過ぎて初見時は和希そらの姿をガン見で確認することしかできなかった。。。ごめんな…一回目はここ前後含めて縣出てこないなと思ったらここに出てたんですか!?!?!?ってなったくらい和希そらを見届けることしかできなかった無力なファンでした…。

二回目からは縣との一瞬の絡みで一時間の物語を妄想できるくらい!最高なので!有難いシーンですね!!!

鞭の扱いや女性らしい動きがわざとらしくなく艶やか!

和希そら女の子なんだよな…て思い出しました。

そして奏乃さんの歌だったし!!等、あのクールビーストのれいちゃんの美女時のように音情報とか視野の欠落というか、人間集中すると認識力が限定されるという実証。

縣がそらの美しさに転んじゃったのも当然…。

そしていずれ縣のそんなシーンも待ってます!

 

朝美絢の目線の凄さも「画面越しに貴女を見つめてます」みたいな強さで、なんかハッとする瞬間が今回ブルーレイで確認。

(ナウオンの縣はこっち向くとき先に言って…求心飲んでない…って思うくらい突然のカメラ目線にドキッとする)

 

すみれの花の彩風朝美和希の場面はまさにこの作品の象徴的なところだなと思う。

この三様の魅力を中心に今の雪組の味わい。

ムラ楽の後に観た回がイープラスだったので、このシーンは何かしらいうシーンかの様に印象づいてその次の回にそっか!って通常仕様を察しましたw

 

サン・ジェルマン・デ・プレもまた凄く好きで、ツイッター上で返信いただき解決したけど、

咲奈ちゃんの過去作なども過るなどの複合要素も相まって、これぞ彩風咲奈!みたいぐっと来るものがある。

 

回数を多く観られない上に強い推しを上位に抱えている雪組では下級生までじっくり見きれないので、ブルーレイで名前入りで映してくれるのも凄く有難い。

下級生アングルも欲しい…。

初舞台生にしてもお顔で目をつけるということが全くなく、舞台での動きやお芝居を観ないと分からない💦

 

 

そらあが、フィナーレ、白いお衣装で降りてくるそらあがの並びにまた素晴らしさ込み上げ!

(今更念のため、腐女子ではないです)

似合うとか萌えるとかの根拠は何なのか、感覚でしかないのか、とはいえ芸術要素は最終好みであるので解析不可なのかもしれない。

このままいけばこの並びで雪組を観る日も…?観たい!観たいです!

とはいえまずはドイルトレイル/フローズンだし、来年のベルばらだし!!!!

 

ショーを見ているうちにラ・マルセイエーズを脳内再生していたら、ベルばら発表の4日くらい前にやはりベルばら観たいな??という気持ちになってきて、今やるなら雪でフェルゼン編は絶対だなと思い、番手的に縣はアランかなと、個人的にはロザリーでもいいんだよ…というくらいな感じだったのが、発表当日の朝にやっはりオスカルなそらを抱きとめてほしいアンドレ縣に!!!!という覚醒をしてしまって一人燃え上がっていた。あーさのオスカルに縣のアンドレはちょっと違う感じがしている、それならばアンドレはそらかなと思う。

そんな午後に雪ベルばらが発表されて本当にびっくりした!!!!

ベルばらはちょっと飽きたとか思っててごめんなさい。

でもちょっとすっきりと改変してほしいところはある。

 

脱線したけどジュエル・ド・パリも隅々美しく楽しかった!

 

ひとまずメモ。2023/7/22