改めまして、本ブログはただの個人の好みと感想です。

 

花組 元禄バロックロック / The Fascination!

 

昔は良いお席もGETしてきましたが、最近はほどほどのお席だったので、雪での凄く良いお席ぶりの良いお席でよく見えました!!

(雪は本当に奇跡だった)

 

 

 

バロックロック、出島小宇宙戦争のテイストからある程度心づもりをしていましたが、別角度から超えてきたので正直感覚がついていかない初見でした。しかし、そこは今後慣れると思う…、とは思っていたけど、細かい設定の集大成がその感覚がなじまない一端でもあるようにも思うので、その違和感はつぶせるものか試してみたい。

 

以下は不満じゃなくて要素羅列であることをご留意願う。(私はマンガ好きですし)

・外来語が多い。「すいいつ」はなるほど…くらいだったけどデートとか他忘れましたがやたら外来語が出てくるので異文化交流すすんでるのかな…銀魂感覚でいればいいのかな…と要所要所で気になった。

・忠臣蔵なのにキャラによって口調の軽さと外来語と世界観設定が漫画っぽい。漫画と思って見ればいいのだろう。

・この世界の神は時間を歪めることに対し理を犯すことと認識しているらしい。その神とは?神道にしろ仏教にしろそれ以外の架空の神にしろ、時間を犯すことの概念が常識化している世界なのに時間移動はおとぎ話とされている…???

・娘…?え、じゃあ吉良キラ…。え、???

・「何度もやり直しているの」、ではキラは一体何歳?この時間撒き戻しに伴い人体も巻き戻るということ??この話は正味数日なのかな、数日x何回もということかな?普段の賭博での時間撒きもどしではクロノスケもその事実を認識しているので、時間移動に巻き込める対象を選べるということ?

 

上記が現在初見での後を引いた疑問で、こんな無粋なことを考えなければストーリーにもうちょっと集中できたのかもしれないけど、しょうがない、とにかく気になって上演中に色々考えてしまった。

自由な世界設定であるとしても、大枠の基準みたいなものが気になる性格なのかもしれません。

二回目以降で再考したい。

 

 

そんなこんなでやや思考が脱線しつつ見てしまったけど、…あともう一点はわざわざ書くのもなんなのでそこはざっくり飛ばしますが、やや引っかかることがあり、この話は…と思っていた後半、でも待てよ?ちょっと考えてみよう?これもしや…このストーリーはかなり萌える話じゃないか!?…と気づいた。

 

これ『遥かなる時を超えて3』だわ…

 

この話を再度脳内再生してみたら演じ方次第で流れも過去エピソードも内臓に響くほど萌えるじゃん…と観劇中に思い至り。

…いやでもまって、今さらに考えていて、出会えないところまで巻き戻すことはできないと思うような、勝手さありつつ、自分の世界を変えてくれた純朴で誠実な心を通わせた人とあのお嬢さんですよ。そんな純粋なところから、賭場で淫らな展開になるような子になるって何があったの??

タイムループ遍歴の中で一体何が…。お嬢さん疲れてちょっとスレちゃったのかな…。

 

マイティの二番手悪役も貫禄が出てきて、今まで青年系の役しか見てないので一層二番手キタァ~!とわくわくしました。

最後タクミノカミまでの四人が踊ってたところの圧も良かったです!

マイティはバランスよくできるので安心もある。

 

ひとこちゃんはほどよく実力をつけ続けている印象ですが、前回コルドバのクールビーストで歌い方がやや絞り?しゃくり?(すみません専門的な言い方知りません)を入れてきて、本来ストレートに伸びやかに歌うことができるタイプなのに声が伸びない人が誤魔化しに入れるような感じになってしまっていてもったいないな…と感じていた。このままこの路線でいったらもったいない…というか聴きづらい…と思っていたら、今回は元の感じに戻っているように感じられてとても良かった!本当に良かった!今後もこの調子で声を活かしてほしいと個人的な希望です。

加えて声の低さというか太さというか、ちょっと”若手”から上がってきた感じの雰囲気も含まれてきて、楽しみです!

 

 

 

The Fascination!

オーソドックスなショーはそれぞれのダンスの質が感じられて、れいちゃんの作り出す美ラインが際立つ振付でどれもこれも綺麗、かっこいい、美!と脳内を駆け巡る。

良いお席だったこともあり、目の前で360度まわった!!脚が見える!脚!肩、肩甲骨のライン!指!指の折り方!見えるのでガン見しました!当然申し訳ないが初回はれいちゃんしか見ていません…。

 

全体を通して、ああ…瀬戸かずやいないんだな…と思ってしまったのですが、とはいえ大きくなったマイティの存在感と圧!ひとこちゃんの出番!まだ覚えきれていない若手が続々と前に出てきて、こうして歳月を重ねていくんだなとしみじみ。

 

酒と薔薇のマイティと踊る子、若そうなのにムードと切れのあるダンスに思わず誰!?と我々は一生懸命探しました。プログラムから場面に並ぶ名前と写真を一人一人見比べて、…いました、この子です、一番最後に名前のある星空美咲、この子か~。

その後の銀橋での星空美咲はいかにも若手の娘役という感じだったので、場面次第でできる子なのかな??などと気になったので、今後も見守っていきます。

生で観ていて無性に気になったのが桜月のあ、笑顔がいいね。

 

羽立光来と和海しょうのエーデルワイス歌い継ぎはグーするところも含めて好きです!この二人は主に花組を支える歌ウマ男役という認識で二人ばかり注目及び言及していましたが、優波慧もその支えを担っていたなと今回思いました。

歌い継ぎも多いため上手い子微妙な子も色々堪能し、みんな頑張れ!全部応援していますので!

 

ダンスはやはり見どころがあり、れいちゃん、マイティ、ひとこちゃんという三人が中心で綺麗に個性のあるダンスで締めるのは本当に爽快、堪能。

 

食虫化Sのポーズは70年代の少女漫画かジョジョポーズみたいな二次元でしかみないような余裕の様式美?形式美?をムードと共に纏い舞台に存在しており、柚香光の人体って凄いな…と思いました。関節だけではああはならず、持って生まれた手脚あの体形と表現力あってのあのラインと美の出現。

 

マイティが銀橋で歩いてくるところがBSでとらえていただいていましたが、この圧!貫禄!そういうの!目線表情佇まい歩み方!無言でウッ!とくる感じ!

なんか場面も曲もいっぱいあるな…と思ったらどうやら10分長かったことを高橋英樹から知る。

どうりで…。

前回の特殊な人外の美に続いて、シンプルに宝塚の美とはを振り返るのも良かった。

 

以上、初回観劇とBSで振り返りの記録でした。