優しい君の心の病
それは、優し過ぎるのがいけないね
例えば君が人を憎めたり
例えば君が物事を疎んだり
例えば君が自分を赦せたり
そんなことが出来たりすれば
君はきっと、
違う未来が在ったかも知れないのにね
真面目すぎて、
自暴自棄にもなれはしなくて、
悲しいほど自分を責めてしまって
なんにも悪くないのに
何1つ悪くなんてないのに
自分が悪いとただ、己を責めて
そして、そうして
君の心は壊れてしまった
痛みに鈍感になれなくって
気持ちを殺す事に慣れてしまって
心はズタボロになってしまって
慈悲深い君の心はきっと、
君を傷つけてきた人たちを
もう、赦してしまっているんだね
泣いてる自分に気づかないくらい
君は自分に無頓着で
差し出された手に気づかないくらい
君の周りは敵だらけで・・・
君を護ってくれる人なんて
居なかった
人に心を赦す方法を
君はあまりに知らなかった
誰もそんな当たり前のことを
教えちゃくれなかった
善意と悪意の違いが分かる頃には
君は壊れかけていた
誰も君の病の影に
気づいてはくれなくて
笑顔の裏で苦しんでいる君の
本当の心に気づいてくれなかった
偽善者達は云う
ただひたすらに頑張って生きてる君に
呪いの言の葉を
偽善者達は云う
苦しみもがいて必死に生きている君に
鎖を巻きつけながら
「頑張れ」と
もう頑張っているのに
「お前ならもっと出来るだろう」と
これ以上何を望むと云う?
自己否定の塊になってしまっている君に
我(が)を押し付ける
優しい君にそれは苦痛だったろう?
辛いとも言えず、傷も癒えず
ただ、ただ、心は血を流してた
君の心の叫びに
耳を傾けてくれた人は
居ない
血の涙を流す君に
気づいてくれた人は
居ない
多くを望まない優しい君の
ただ一つの望みを
叶えてくれる人は居なかった
だから壊れた
だから砕けた
君の魂
誰も護ってくれない
誰も護ってくれなかった
ただの1人も
愛してくれなかった
慈(いつく)しんでくれなかった
ただの1人も
そして、そうして
君は独り病に伏した
誰も分かってくれなかった
君の魂の嘆きを