映画【プライベート·ライアン】トム・ハンクス×スピルバーグ | ∠かなめまよの胸はって行け〜!自信持って行け〜!

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こんばんは。今日は公開当時、映画館で観てしばらくトラウマになってしまった映画【プライベート·ライアン】です。

プライベート・ライアン】はアメリカで1998年に公開された戦争映画です。第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦を舞台に1人の兵士の救出に向かう兵隊たちの物語です。監督はスティーブン・スピルバーグで主演はトム・ハンクスでした。救出されるライアン役はマット・デイモンが演じています。邦題は【プライベート·ライアン】ですが、原題は『Saving private ryan』で、(兵卒ライアンの救出)という意味合いです。アカデミー賞では11部門にノミネートされ興行面でも全世界で大きな成功を収めている映画です。

映画の予告編です。


【プライベートライアン】の映画をを分かりやすくわかりやすく見る為にはおねがい

キャストの性格やキャラクターがそれぞれ違っているので、隊員一人一人に注目して観てみるとその都度新しい発見があって見ごたえのある作品になっています。次の3点の視点で観ることで深く考えられる点が限りなく増えると思いました。

🪖指揮官ミラーの視点

🪖無茶な指令を受ける隊員たち

🪖特別扱いされるライアン

【プライベート·ライアン】13人のキャスト達の紹介です。

🪖ジョン·H·ミラー大尉(トム・ハンクス)

アメリカ陸軍の中尉である。第2レンジャー大隊の中隊長でオマハ・ビーチへの上陸作戦で部下を率いる。その後7人の部下とともにライアン救出作戦を指揮する。冷静だが大胆な一方でユーモアも持ち合わせ右腕のホーヴァス軍曹をはじめとした部下たちから信頼されている。兵士となる前の経歴が不明で部下たちの賭け(聞き出したものが賞金をもらえる)の対象となっている。

オマハ・ビーチの厳しい戦いでは悲惨な状況に驚きながらも冷静さを保ち作戦を成功に導く。作戦成功の3日後に、ライアン救出作戦を命じられる。ホーヴァス、ライベン、ジャクソン、メリッシュ、カパーゾ、ウェイド、アパムとともにライアンを探しに向かう。途中の村ではカパーゾを失う。空挺部隊の集合場所でライアンがラメルの村で橋を守る部隊と合流したことを知りラメルに向かう。途中のレーダー基地ではドイツ軍の機関銃を破壊。その際にウェイドを失う。また捕らえたドイツ兵を射殺しようとする兵士たちを抑え逃してやる。そのことに納得がいかず激昂したライベンがホーヴァスと銃を向け合う事態となると部隊で話題となっている自分の過去について話をして冷静にさせる。ラメルでライアンを見つけるが任務をまっとうしたいというライアンの意思を聞き橋を確保しようとするドイツ軍との戦いへの参加を決める。ドイツ軍との戦いで橋を破壊しようとするものの砲撃によって起爆スイッチが手元から離れてしまう。スイッチを取りに向かったところをレーダー基地で逃したドイツ兵に撃たれる。死にゆく中ライアンに対して「命を無駄にするな」と言葉を残す。外から見ると冷静だが時折右手が震える姿を見せる。ラメルに向かう説明をする時にコンパスを持つ手が震えることで部下たちもそのことを知る。またレーダー基地ではウェイドが殺されて動揺する部下たちの前では冷静な姿を見せるが誰にも見えないところで激しく嗚咽を漏らす。兵士となる前はペンシルバニア州のアドレーという町のトーマス・アルヴァ・エディソン高校で国語の教師を11年務めていた。小説家を目指すアパムが語る引用をエマーソンの言葉と言い当てるなど国語教師だった片鱗が見える。遺体はフランスにあるノルマンディー米軍英霊墓地に埋葬されており年老いたライアンが訪ねる。

🪖マイケル·ホーヴァス軍曹(トム・サイズモア)上矢印

アメリカ陸軍の軍曹である。右腕としてミラーを助ける。ミラーとはイタリアでも同じ隊にいた。ミラーの右手が震えることを知り気遣う姿を見せる。戦った各地の土を集めている。足が遅いことをミラーから指摘される場面がある。オマハ・ビーチの戦いではミラーの部下として戦い作戦を成功に導く。その後ライアン救出隊の1人に選ばれる。途中のレーダー基地では捕虜としたドイツ兵を逃したミラーに突っかかるライベンに銃を向け一触即発の場面を招く。だがミラーが自分の過去の話を始めたことで2人とも冷静になり事なきを得る。ラメルの村では残って戦うと主張するライアンの話を聞きミラーとどうするかを話し合う。残って戦えばミラーが言っていたように「胸を張って帰る」ことができるかもしれないと語る。ラメルでのドイツ軍との戦いではランチャーで戦車を1台破壊する。ドイツ兵と出くわした時には互いのヘルメットを投げ合って攻撃し拳銃で相手を倒す。その後、撤退の途中で胸を撃たれて死亡する。

🪖リチャード·ライベン一等兵(エドワード·バーンズ)下矢印

アメリカ陸軍の一等兵である。口が悪く頭に血が昇りやすい。ライアン救出隊に選ばれる。1人の人間を助けるために8人が危険を冒すライアン救出作戦への疑問をミラーにぶつける。また空挺部隊の前で死んだ兵士の認識票を調べながらジョークを言いウェイドにたしなめられる。レーダー基地での戦いでは捕虜としたドイツ兵に率先して暴行を加え射殺しようとする。ミラーがドイツ兵を逃がしたことに納得ができず、隊から離れようとし止めるホーヴァスから銃を向けられて一触即発の事態となる。ミラーが秘密となっていた過去について話し出し任務についての考えを述べたことから冷静になり隊に戻る。発見したライアンが隊に残ると話すのを聞いてライアンのために仲間が死んだことを怒鳴る。ラメルでの戦いで生き残りミラーが持っていたカパーゾの手紙を引き継ぐ。母親は店をしていた。ラメルでの戦いの前に胸の大きい家主の妻の話をする。下着を買いに来た家主の妻にわざと小さめの下着をつけさせ下着からあふれる胸を見て興奮。家主の妻から戦場でつらいことがあったら胸を思い出すように言われたという話である。

🪖ダニエル·ブーン·ジャクソン二等兵(バリー·ペッパー)上矢印

アメリカ陸軍の一等兵である。優れた狙撃の技術を持つ。敬虔なクリスチャンで射撃の際には神への祈りを口にする。首から下げた十字架にキスをする姿も見せる。自分でも狙撃の腕に自信を持っておりヒトラーの近くに行ければヒトラーを撃ち殺して戦争を終わらせられると語っている。オマハ・ビーチの戦いではドイツ軍の機関銃射手を撃ち活路を開く役割を果たす。その後ライアン救出隊の1人に選ばれる。途中の村でカパーゾが狙撃された時には狙撃手を仕留める。空挺部隊の集合場所では隊員たちの見えるところで死んだ隊員の認識票を調べながらジョークを言いウェイドにたしなめられる。レーダー基地での戦いではウェイドを殺したドイツ兵の怒りをあらわにする。また右肩に銃撃によるかすり傷を負う。

ラメルでの戦いでは鐘楼からドイツ軍の動きをミラーに伝える。戦いが始まると鐘楼から多くのドイツ兵を狙撃する。だが自走砲の砲撃を受けて死亡する。

🪖スタンリー·メリッシュ二等兵(アダム・ゴールドバーグ)下矢印

アメリカ陸軍の二等兵である。ユダヤ系。口ひげがトレードマーク。オマハ・ビーチでは倒したドイツ兵が持っていたヒトラー・ユーゲントのナイフをカパーゾから渡され涙を流す姿を見せる。その後ライアン救出隊に選ばれる。空挺部隊の集合場所では捕虜となったドイツ兵に対して「俺はユダヤ人だ」と言いながらユダヤの星をつけた認識票を見せつける。ラメルでの戦いでは室内から機関銃を撃つものの弾切れとなる。姿を現したドイツ兵と肉弾戦となりヒトラー・ユーゲントのナイフで攻撃しようとするが逆に自分の胸にナイフを刺されて死亡する。

🪖エイドリアン·カパーゾ二等兵(ヴィン·ディーゼル)上矢印

アメリカ陸軍の二等兵である。ライアン救出隊の1人。途中の村で女の子を連れて行って欲しいというフランス人の家族と出会う。連れて行こうとするもののミラーに置いていくように命じられる。その時、狙撃手から胸を撃たれ倒れて動けなくなる。まだ意識があるうちに父に宛てて書いた手紙を書き直して出すようにメリッシュに頼み死んでいく。手紙はウェイドが引き継ぐことになる。

🪖アーウィン·ウェイド衛生兵(ジョバンニ・リビシ)下矢印

アメリカ陸軍の衛生兵である。ライアン救出隊の1人。オマハ・ビーチでは衛生兵として兵士の命を助けようとするが止血が成功して喜んでいるところに兵士の頭に銃弾が当たり手当てが無駄になって憤る姿を見せる。カパーゾが死んだ時にはカパーゾが持っていた手紙を引き継ぎ血まみれになった手紙を書き直す。教会では夜勤から帰って来た母に声をかけられても寝たフリをしたことを後悔している話をする。空挺部隊の集合場所では死んだ兵士がつけていた認識票を冗談を言いながら調べるライベンたちをたしなめる。その後レーダー基地の戦いで腹を撃たれて死亡。レーダー基地のそばに埋められる。

🪖ティモシー·E·アパム五等特技兵(ジェレミー·デイビス)上矢印

アメリカ陸軍の五等特技兵である。特技兵として情報処理を担当していたがドイツ語とフランス語に堪能(フランス語にはなまりがある)なことからライアン救出隊に加わるように命じられる。戦場での友情などを本にしようと考えているためにタイプライターを持っていこうとするがミラーに却下される。実戦経験はない。戦闘では前面に出ることはなくレーダー基地の戦いでは牛の死体に身を隠している。レーダー基地で降伏したドイツ兵が殺されると感じミラーに対して「法律違反」と抗議をする姿を見せる。ドイツ兵には水をやろうとしたりタバコを吸わせてやったりする。ラメルではドイツ兵が襲ってくる前にレコードで流したエディット・ピアフの「Tu es Partout」のフランス語の歌詞を兵士たちに翻訳する。この頃にはそれまで吸わなかったタバコを吸うようになっている。ラメルでの戦いが始まると弾薬を運ぶ係を担当する。だが戦闘が激しくなると怖気づいてしまいメリッシュとドイツ兵が戦っていることが分かっているのに助けに行けずにその場にうずくまってしまう。メリッシュを殺したドイツ兵が横を通っていくものの何もできない。その後、逃げ遅れて穴に隠れている時にレーダー基地で殺さないようにミラーに頼んだドイツ兵がミラーを撃ち殺すのを目撃する。仲間の対戦車攻撃機の援護によって形勢が逆転するとドイツ兵に銃を向ける。ドイツ兵から「アパム」と名前を呼びかけられるもののドイツ兵を撃ち殺す。本を書こうとしている人物らしく誰かが有名な言葉を誤って使うと訂正する。また元国語教師であるミラーとはエマーソンの言葉について話をする。

🪖ジェームズ·フランシス·ライアン一等兵(マット・デイモン)下矢印

アメリカ陸軍の兵士である。アイオワ州ペイトンの出身で4人兄弟の末っ子。3人の兄が全員戦死したことからミラーたちが救出に向かうことになる。101空挺師団に所属。パラシュートで敵地に降りたあと別の部隊に吸収されラメルの橋を守る任務についていた。ミラーたちが現れ兄の戦死を聞く。だが帰還を拒否し残って戦うとミラーに告げる。ミラーたちも加わってドイツ軍との戦闘に参加。ミラーに守られて生き延びる。死にゆくミラーから「命を無駄にするな」と言われる。映画の始まりと終わりは年老いたライアンがフランスにあるノルマンディー米軍英霊墓地のミラーの墓を訪れるシーンとなっている。ラメルでのドイツ軍との戦いの前にミラーと会話をする。長男のダンが器量の良くない女性と肉体関係を持とうとして弟たち全員で止めたという話をする。その夜が4人がそろった最後の夜だったという。

🪖デウィンド中尉(リーランド·オーサー)上矢印

アメリカ陸軍の中尉である。グライダーで歩兵連隊を輸送中に墜落していた。空挺部隊の集合場所を訪れたミラーたちにグライダーには准将が乗っていたことから知らぬ間に鉄板で補強されておりそのために重量オーバーとなっていたことを説明する。墜落で22人の兵士が死んだという。ライアンを探すミラーたちに死んだ兵士の認識票を渡す。

🪖フレッド·ヘンダーソン伍長(マックス·マーティーニ)下矢印

アメリカ陸軍の伍長である。ライアンとともにラメルの橋を守る任務を担っていた。ドイツ軍との戦いではメリッシュとともに建物の中からドイツ軍を攻撃する。だが建物に入ってきたドイツ兵が壁越しに撃った銃弾がノドに当たり苦しみながら死んでいく。

🪖マイケルソン(ライアン・ハースト)上矢印

アメリカ陸軍の兵士である。ライアンと同じ空挺部隊に所属しライアンとは友人。耳の近くで砲撃があり聞こえにくい状態のなかライアンは他の部隊に吸収されラメルに向かったことをミラーたちに教える。

🪖スチームボート·ウィリー/ドイツ兵(ジョーグ・スタドラー)下矢印

レーダー基地で降伏するドイツ兵。「スチームボート・ウィリー」の名前でクレジットされている。ウェイドを殺されて怒るライベンたちから暴行を受ける。命を助けてもらおうと「アメリカが好き」「くたばれヒトラー」などと叫ぶ。アパムは捕虜の兵士を殺すことに反対する。ライベンたちは殺そうとするものの「捕虜を連れていけない」という理由でミラーによって解放される。その後ドイツ軍に復帰していたことがラメルでの戦いに参加していることで明らかになる。ミラーを撃つのを見たアパムによって撃ち殺される。

たくさんのキャストながら、各々のキャラクターがきちんとたっており、今までの人生の背景まで想像出来る作り込みでした。

映画のあらすじです。

【プライベート·ライアン】を要約してみると、

🪖オマハ・ビーチで作戦を成功させたミラー中隊。

🪖参謀総長からライアン救出の指令。

🪖途中、カパーゾ・ウェイドが殉職。

🪖ライアンと出会うも命令を拒否される。

🪖ミラー隊も残ってドイツ軍と戦闘へ

🪖隊がほぼ全滅したところで援軍到着

🪖年老いたライアンがミラーの墓に敬礼する。

【起】

現代、フランスのノルマンディー。アメリカ人記念墓地を訪れたジェームズ・ライアン(マット・デイモン)はある墓の前に行くと泣いてしまいノルマンディー上陸作戦を思い出します。

時は変わり19446月、アメリカは第二次世界大戦最中だった。多くの戦死者を出しながらもノルマンディー上陸作戦を成功させたアメリカ軍は敵陣占拠に喜びをあげていた。そんな中、アメリカ陸軍参謀総長の元へ届いたある兵士の戦死の情報が届く。ライアン家は4兄弟でうち3人が戦死していた。帰りを待つ母の心情を考えアメリカ陸軍参謀総長はライアン家の末っ子であるジェームズ・フランシス・ライアン二等兵の保護、そして帰還を軍に命じた。命令を受けたジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)は7人の部下を連れてジェームズ・ライアン二等兵の救出へと向かう。

【承】

ライアンがいると思われる場所への道中は戦渦真っただ中だった為、彼らも戦闘へと参加することを決めた。道中の朽ち果てた小さな村で助けを求める親子を発見した。先を急ぎたいミラー大尉たちだったが敵の気配が無い事もあり親子を助けようと試みた。その時突然発砲音があり銃撃戦が始まった。ドイツ軍は撃退したものの負傷したエイドリアン・カパーゾがそこで戦死してしまう。やっとライアンがいるであろう部隊に到着した彼らだったがそこにいたライアンは別人だった。合流した仲間から情報を集め他のライアンがいるという第101空挺師団がいる場所に向かう。

【転】

101空挺師団の場所へ向かうミラー大尉たちだったがあまりの戦死者の数に探すのが困難だと判断する。しかし偶然にも探し求めているライアンの知り合いと遭遇する。ライアンは前線の橋を死守している部隊に合流していると知り一行は橋を目指し歩き始めた。

そして道中で敵兵の基地を発見する。仲間たちに諭され戦う事を躊躇したミラー大尉だったが少しでも敵を減らそうと交戦を決意した。敵陣地は破壊できたもののその中で隊員唯一の衛生兵ウェイドが戦死してしまう。彼の死に激怒した仲間たちは生き残った敵兵を殺そうとするがミラー大尉の判断で目隠しをして真っ直ぐこの方向へ歩けと敵兵を生き残してしまう。

【結】


橋に到着しジェームズ・ライアン二等兵を見つけたミラー大尉たちは家族の戦死を告げ帰還することを命じる。憔悴しきったライアン二等兵だったがそれでも仲間たちと残り戦いたい意思を伝える。道中での仲間の戦死もあり激怒するミラー大尉の部下たちだったがミラー大尉はライアンの想いを酌み一緒に橋を守ることを自分の部下たちに提案する。現状は武器も少なくかなり厳しい状況だった。そんな中でミラー大尉は機転を利かせ限られた資材を試行錯誤しながら現れたドイツ軍の敵兵たちに応戦する。しかし一人、また一人と仲間が死んでいった。絶対にライアンを守らなければいけないミラー大尉は彼を自分の後ろに立たせた。そしてとうとうミラー大尉も敵兵の銃弾に倒れてしまった。命が尽きようとしている中でそれでもライアン二等兵を守ろうと小型拳銃で応戦した。もう命が消えようとしていたその時、味方の飛行機が現れ敵を一掃し橋を死守することが出来た。死ぬ間際ミラー大尉はライアン二等兵に最後の言葉を告げて静かに息を引き取った。

終戦から数十年後、ミラー大尉の墓石の前で膝をつくライアン。悲しみと感謝の気持ちが言葉にならない。家族が見守る中ライアンは言った。

「私はあの人が望むように生きてこれたのだろうか」

ライアンの妻が言った。

「あなたは立派に生きたわよ」

ライアン1人を生きて帰す為に犠牲が多過ぎ。

映画冒頭のノルマンディ上陸シーンは戦争映画史上稀に見るリアルで最高なシーンだと思います。リアル過ぎて何回も目を逸らしてしまいました。1998年にこのクオリティの作品が作られたのもスピルバーグならではなのかな。ミラー大尉(トムハンクス)の最期。あの亡くなり方でトム·ハンクスの力量を感じさせてくれました。恨み言どころか、【生きろ!】。ライアンが老人になるまで常に凛々しくあれ!と生きてきたんでしょうね。誰もが理不尽だと思う任務を何人もの犠牲を払いながら遂行する。当時は後味の悪さだけが残りました。でも改めて視聴してみてこの重すぎるテーマを1度受け入れることで【プライベート·ライアン】の映画の凄さがわかった気がしました。全編を通しての戦闘のリアルさ、爆風で土煙が舞ってきたときには映画館の椅子に座っているだけなのに目を細めて顔をそむけてしまいそうになる。それぞれの兵士の葛藤や後悔。あの時撃っておけば死なずに済んだかもしれない命。

戦地では高校教師だったであろうとは思えないほど人格が変わってしまう。亡くなった兵士たちのプレートから笑いながらライアンの名前を探す兵士たちとそれを何とも言えない表情で見る航空隊の兵士たち。衛生兵に諭されハッとするんです。人の死に慣れてしまっていたことに。結局ライアンを救う為にほとんどの救出班は亡くなってしまう。ライアンがすぐ橋を離れればなど考えてしまうけどそうすれば戦地での4兄弟は全滅したかもしれないです。ライアンやミラーやマイクが生き残ったとしても胸を張って故郷には帰れないだろうね(特にあの時代なら)。これは後味の良くない映画だからこそ記憶に残る良い映画なんだと思いました。

ライアン役のマットデイモン以外の役者さん達は撮影に入る前に何週間か過酷なトレーニング等を一緒に受けていたそうです。 マットデイモンは撮影始まってからポンっと合流したから他の役者さんからしたらちょっと「何だこいつ?」みたいな雰囲気だったらしい。 でもそれこそが監督の狙いで映画のストーリーでライアンに会うまで大変な思いをしやっと見つけた時のシーンはマットデイモンに対する「何だこいつ?」という思いとリアルにマッチしてみんな迫真の演技だったらしいです。


個人的には狙撃の名手のバリー·ペッパーがかっこよかったな。

おっと12時超えてしまった😅次回はドラマです。良い夢を☆。.:*・゜またね星空