映画【怒り】渡辺謙✖広瀬すず✖妻夫木聡 | ∠かなめまよの胸はって行け〜!自信持って行け〜!

∠かなめまよの胸はって行け〜!自信持って行け〜!

ポルノグラフィティ大好き♡ただいま悪性リンパ腫ステージ4、糖尿病、膵炎で闘病中です。元気なうちに少しでもたくさん懐かしいドラマや映画、ポルノグラフィティの事、色々アップしたいです。昭和から令和を半世紀以上生きて来たからこその味のあるブログになれば。

おはようございますおねがいまたまた病室のベッドより今日は映画、【怒り】です。
怒り】はもともとは【悪人】や【横道世之介】などで有名な吉田修一さんの小説です。
今日は2016年の9月に李相日監督、渡辺謙さん主演で映画化されたものを紹介です。【読売新聞】の朝刊に2012年から1年ほど連載されたあとの小説二部構成での発売になっていました。
吉田修一さんの執筆のきっかけがまだ記憶に新しい実在事件の無期懲役になった市橋達也受刑者による、リンゼイアンホーカーさん殺害事件でした。
映画の予告編です。

怒り】は、李相日監督・脚本、主演・渡辺謙さんで公開された日本映画です。
李監督が吉田修一さんの作品を映画化するのは、興行収入19億円超のヒット作となった【悪人】に続き2度目になります。【許されざる者】以来のタッグとなる主演の渡辺謙さんをはじめ、【悪人】で主演を務めた妻夫木聡くんや三浦貴大くん、松山ケンイチさん、宮崎あおいちゃんや、オーディションで選ばれた広瀬すずちゃん、最近ではドラマ【3年A組】の生徒役でも名前が知られた新人の佐久本宝くんなどが出演しています。

第41回トロント国際映画祭スペシャルプレゼンテーション部門、第64回サンセバスチャン国際映画祭のコンペティション部門出品作品でした。

映画のあらすじです。
始まりは東京八王子の夫婦殺害事件。現場となった家は血で溢れ夫婦の遺体は浴室に入れられていた。大量の血痕。そして凶器と思われる包丁が落ちていた場所のドアにはその血で大きく「怒」と書きなぐられていた。捜査の中で指紋が発見された。しかし犯人の逮捕には至らず事件発生から1年が経った今でも犯人はまだ捕まっていなかった。犯人は顔の整形手術をして逃げていると考えられ、整形後や女装姿の指名手配写真も作られていた。テレビでは未解決事件の特番でこの悲惨な夫婦殺害事件が取り上げられ、警察も視聴者からの情報提供に期待していた。
【千葉編】

家出をして数か月が経ったある日、愛子(宮崎あおい)の働いている新宿・歌舞伎町の風俗店に父親(渡辺謙)が現れた。その時愛子は酷く疲れまともに起き上がることも出来なかった。父親である洋平はそんな愛子に対し怒りを露わにすることはなかった。むしろとても心配しすぐに愛子を連れ自宅のある千葉の港町へと戻った。愛子のいない間にある一人の男が洋平の働く漁港に住み着いていた。田代と名乗る彼(松山ケンイチ)は各地を転々としていた言わば素性の知れない男だった。しかし暗いながらもよく働く彼に洋平は少しの信頼を置いていた。愛子もまたそんな田代に惹かれ始めていた。地元での父との暮らしを思い出し始めた愛子はいつしか父の分だけではなく田代の分の弁当まで作るようになっていた。洋平はそんな二人を見て正直に応援することはできなかった。それは心のどこかでまだ田代を信用しきれていなかったせいだ。

千葉の漁港。愛子と田代の仲は日に日に深まっていっていた。そして二人は近くのアパートでの同棲を考えていることを洋平へと伝える。二人の仲が深まるにつれ洋平の田代への不信感は大きくなっていた。そして洋平は田代が話していた過去を探るため彼が千葉に来る前働いていたという軽井沢のペンションへと向かった。そこで知らされたのは田代の名前。そのペンションでは田代は違う名前を名乗っていた。その事実を洋平は愛子に話した。すると愛子は身体を震わせながら洋平の知らない田代の過去の話を始めた。愛子の話では田代は両親の借金を背負わされているのだという。そして借金取りから逃れるために名前を変え各地を転々としていたという。娘を信じようとする洋平は田代に少しの違和感を感じながらも二人の同棲の話を進めた。そしてとうとう二人は洋平の元を去っていき同棲を始める。ある夜、洋平が家でテレビを見ているとある事件の特集番組が始まった。それは1年前の夫婦殺害事件。その犯人の新しい情報が公開されたという。そのテレビに映る防犯カメラの映像を見て洋平は目を疑った。一瞬だが誰かに似ていた。田代だ。

あの特集番組を見てからというもの洋平の田代に対する疑問は日に日に大きくなっていった。そしてその疑問は洋平が知り合いの明日香に相談したことで愛子にも伝わった。ある日、町の掲示板の指名手配犯の写真をじっと見つめる愛子に出会った洋平。愛子は少しの疑いも見せないようだった。しかしある雨の日突如傘もささず洋平の元へと愛子が姿を見せた。そして洋平に通報したことを泣きながら伝える。その後やってきた警察の北見により愛子の自宅が調べられた。そしてその結果愛子の自宅から見つかった指紋があの犯人と一致しないことを告げられる。その事実にその場に座り込む洋平と泣きじゃくる愛子。疑った相手は犯人ではなかった。その後行方をくらませていた田代から電話が入る。そして愛子は田代を迎えに東京駅まで出向いた。

【東京編】

ある夜、ゲイの集まるハッテン場へとやってきた優馬(妻夫木聡)は暗がりで膝を抱える一人の男(綾野剛)を見つけ覆いかぶさる。暗闇で激しく抱き合った後二人はその場を離れラーメン屋へと立ち寄った。名前も知らないその男に興味を惹かれた優馬は彼に次々に質問をぶつけた。年齢、住んでいる場所、仕事。優馬の質問に答えないまま彼はふとテレビを見上げる。そこに写るのは1年前に起きたある事件の特集。しばらくその特集を見つめた後その男はぼそぼそと話し始める。直人と名乗るその男は28歳。友人の家を転々としながら働く所を探しているのだという。行く場所がないのならと優馬は彼を自宅へと招いた。直人はそれから優馬の家に住み着くようになった。不思議な男だった。持ち物は少なく、仕事もない。この時代に携帯も持たずそもそも彼が今まで何をしてきたのかも分からなかった。それでもそんな直人に優馬は日に日に惹かれていった。

東京。以前の優馬なら誰かに自分の人生に深入りされるのは嫌だった。しかし直人と暮らし始めて少しづつ変わっていった。優馬はある日自分の母親が入所しているホスピスへと直人と共に向かった。優馬の母親は末期がんであまりいい状態ではなかった。ほとんど寝たきり状態で部屋を出る時は車いすを要した。直人はすぐ優馬の母親と打ち解けた。仕事をしていなかった直人は優馬が仕事にいっている昼間施設に来て母親の話相手をするようになった。そしてそれからしばらく経った日、優馬の元に一本の電話が入る。慌てて施設へと駆け付けた優馬。廊下には膝を抱えるようにして直人が座っていた。母親は亡くなってしまった。葬式に直人の出席を拒んだのを優馬は申し訳ないと思っていた。しかし彼の古くからの友人も出席するその場で直人のことをどう話したらいいか分からなかったからだ。ある日優馬は友人からある話を聞かされる。優馬の友人二人が相次いで強盗に入られたというのだ。その電話を受けている時優馬は通りがかったカフェで直人の姿を見つける。彼は一人の女性と楽しそうに話しをしていた。

優馬もまた1年前の夫婦殺害事件のニュースを見ていた。そこには犯人の特徴として顔に縦に3つ並んだホクロが写っていた。直人にもそのホクロがあったのだ。そして先日の女性との密会に関する黙秘。直人に対する疑問がここに来て大きく膨らみ始めた。そしてある日から直人はぱったりと姿を消した。電話も出ず家にも帰ってこず二人の距離は離れ初めていた。そんな時優馬の元に警察から電話が入る。「藤田優馬さんですね?大西直人さんをご存知ですか?」と。それだけを聞き恐ろしくなった優馬は知らないと言って電話を切り直人の使っていた衣服などを次々とゴミ箱に放り込んだ。それからしばらくして以前直人を見かけたカフェに立ち寄った優馬。そこにはあの日直人が楽しく話していた女性の姿があった。優馬は彼女に話しかけた。直人がどこにいるか知っているか、と。その女性は取り乱す優馬に落ち着くように言い、優馬を座らせた。そしてゆっくりと話し始めた。自分は直人と同じ施設で育った兄妹のような関係だと。そして先日、心臓が昔から弱かった直人が公園で倒れているのが見つかったこと、そして亡くなっていたことを。それを聞いた優馬は彼を信じることができなかったことを悔やみ、涙を流しながら女性の元を去っていった。

【沖縄編】

母親の都合で沖縄へとやってきた泉(広瀬すず)は地元の男の子・辰哉(佐久本宝)に頼み人のいない何もない無人島へと連れて行ってもらう。島に着くと泉は一人奥へと進んだ。海も木も砂も美しい誰もいない島。そんな島の奥には廃墟があった。恐る恐る足を踏み入れる泉、すると突然頭上に人影が現れた。あまりの驚きに腰を抜かしてしまう泉。彼女の前に現れたのは一足先にこの場所を訪れていたバックパッカー(森山未來)だった。田中と名乗るその男は数日前にこの場所へ来たのだと言う。そして立ち去る泉にここにいることを誰にも知らせないでほしいと伝えた。次の日、泉はまたあの島の廃墟へと来ていた。あの男に興味を惹かれてしまったのかそれ以来二人の距離は縮まっていった。田中と名乗るその男もまた日雇い労働をしながら各地を転々としているという。ある日泉はいつもボートであの島へと連れて行ってくれていた辰也と沖縄本島へ来ていた。辰也にデートに誘われたのだ。その夜辰哉と商店街を歩いている泉は一人の見覚えのある男を見つける。
沖縄。見覚えのある顔を追いかける泉は大きく彼の名前を叫んだ。2度目にして驚くように振り向いた男はあの田中。珍しく本島に来ていた彼と泉、辰哉は三人で居酒屋へと入った。辰哉は泉と年も近いせいか泡盛を飲みすぐに酔いつぶれて眠ってしまった。そんな辰哉をよそに田中と泉は二人の話で盛り上がった。フェリーの最後の時間もあり泉は田中と別れることになった。しかし田中と別れてすぐ酷く酔った辰哉はふらっと姿を消してしまう。その後を追いかけるうち泉は米兵が集まる路地へと来ていた。そして路地を抜けた所で突然何者かに口を塞がれレイプされてしまう。叫ぶ声は夜の公園に虚しく響き泉は2人の米兵に犯されてしまう。その様子をなすすべなく見ていたのは辰哉だった。そして誰かがポリス!ポリス!と警察を呼ぶ声が聞こえ米兵達は慌てて姿を消した。辰哉はすぐに泉の元へと行き携帯を手にするが泉は力なくやめるように言う。警察は呼ばないで、誰にも言わないでと。

辰哉の住む民宿で働いていた田中は人柄もよく頼りにされていたはずだった。ある日辰哉は大きな物音に気付き民宿の食堂へと向かった。そこでは田中がフライパンを振り回し厨房や食堂を荒らしていた。棚は倒され水槽は破壊され暴れ回ったと思いきや彼はそこから逃走し行方をくらませた。突然のことに訳も分からずにいた辰哉だったが彼のいる場所の検討はついていた。あの島の廃墟だった。一人廃墟へと向かう辰哉。そこで見たものは自分の顔をハサミで切りつけている田中の姿だった。物音で気づいた田中はいつもの調子で辰哉の元へと近づく。しかし次の瞬間田中はハサミで壁をひっかき始めた。そこに書かれていたのは大きな「怒」の文字。そして辰哉に掴みかかりある話を始める。先日の泉の強姦事件。田中は笑いながら陰で見ていたのだという。信用しきっていた田中に裏切られた辰哉は田中が落としたハサミで彼の腹を突き刺した。

【事件の真相】一人の男が夫婦殺害事件とは別件で取り調べを受けていた。その男は犯人と働いていたと言う。彼の言う犯人の男(田中)と話をしたのだという。田中はある日現場へと派遣された。しかし指定された場所へ行っても現場は見つからず男は上司に電話をした。するとそれは前の日の現場だと言われてしまう。しかし田中には分かった、電話の向こうでにやけている上司の姿が。田中は汗だくである家の前に座り込んだ。するとタイミングよくその家の女性が帰ってきたのだ。そしてそんな汗だくの田中に優しくしたのが運の尽き、田中は見下されたと思いその女性を殺した。そして後から帰ってきた旦那にも手をかけた。それがその事件の真相だった。後日その事件の容疑者・田中を殺害したとして沖縄に住む少年・辰哉は逮捕された。

見応えがあった映画、と言うと語弊があるかも知れない映画【怒り】。広瀬すずちゃんが身体を張った痛ましい演技を全力でしていたのがずっと心に残ります。目の前で乱暴されている友達を助けたくても足がすくんで動けなかった佐久本宝くん。新人とは思えない名演技だったと思いました。【東京編】【千葉編】【沖縄編】どのパートも良く作り込まれていて忘れられない映画のひとつになりましたね。

∠かなめまよの近況です。ただいま悪性リンパ腫抗がん剤治療2クール目で入院中です。今日から3日続けて抗がん剤の点滴投与して問題なければ日曜日にいったん退院予定です。

以前1クール目の時に息が浅く、酸素も良く低くなっていたので無呼吸症候群の簡易的検査を1晩したんですよね。

今回入院の時に結果が出ていて1晩に70回以上、1回につき20秒前後、息が止まっている事がわかりました。重症レベルらしいです。1度ちゃんとした装置を付けて調べたいと先生に言われて別口で耳鼻咽喉科管轄で1泊2日の入院が7月末に決まりました。これの結果次第では呼吸器レンタルして自宅でも装着して睡眠をとらないといけないそうです。歳をとると色々ガタガタになって来るなぁ( ̄▽ ̄;)

挫けそうになるけどみんなからの優しいコメントて癒されても少し頑張ろうかなと思わせて下さって本当、ありがとうございます。まずは抗がん剤治療頑張ります!

また調子の良い時に次のブログをアップしま〜す(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪