ドラマのあらすじは、
高校の同級生だった折原七月(斉藤由貴)と、同性愛者であることを隠している安藤風馬(西村和彦)。
風馬は、自分がゲイであることを受け入れられず、高校時代からの親友で密かに想いを寄せていた中康介(高嶋政宏)への気持ちを隠したまま、七月に結婚を申し込む。しかしその前に康介への恋心を断ち切るためと、同性愛の世界を覗いてみたいという気の迷いから、新宿二丁目で声をかけてきたバイセクシャルの少年・嵐(山口達也)と関係を持ってしまう。風馬自身は面識がなかったため知らなかったが、実は、嵐は七月や風馬たちの高校の後輩・丹野唯子(田中美奈子)の弟だった。一方、結婚後間もなく風馬が同性愛者であることに気付き自暴自棄になった七月は、深夜の新宿二丁目を彷徨い、売春目的の嵐に声を掛けられてビルの建設現場で肉体関係を持ってしまいます。
高校時代から長年交際していた七月と康介、夫婦となった七月と風馬、七月と風馬の夫婦二人と関係を持った嵐、究極の友情の証として一線を越えてしまう風馬と康介、康介と交際するも彼が同性と関係を持ったことが許せない唯子らの心の襞が描かれる。七月は風馬から女として愛されないことに苦悩し、嵐に嫉妬しながらも、これまで一人傷つき悩んできた風馬を懸命に受け入れようとし、男と男と女の愛憎が複雑に絡み合う。
やがて、七月が嵐との一度きりの関係で妊娠してしまったことが発覚。一度は中絶を考えた七月だったが、女性を抱くことは出来ないが七月のことは人として愛しており大切に想っているという風馬の言葉と、幼いころ無理心中をさせられそうになった母との確執が解消したことがきっかけで、風馬と嵐と自分の三人の子として産むことを決心する。
ある意味、すごい【地獄絵図】シーンですよね。【第4話】でのエピソードは、思わぬきっかけで風馬が同性愛者であることを知った七月。景気付けに真っ赤な口紅をつけて夜の新宿二丁目に乗り込み売り専目的で声をかけてきた嵐と行きずりの関係をしてしまう。最後に、七月の真顔がアップになり涙を流すという、暗に避妊をしなかったことを示すシーンがある(最終回で妊娠して出産する)。
嵐は「若い体、味わってタダはねえだろ!」と代金(風馬とのホテル代と同額の¥7,500円)を要求し、七月は自暴自棄になり「好きなだけ持っていけば!」と払ってしまう。嵐は七月の腕に「会いたくなったら電話してくれよ」と「刺青」と称して彼女の口紅で自分の電話番号を書き、更に【優しさだってお金で買えるんだよ】【あんた自信持っていいよ。スゲェ良かった】と "女性に対する最低限の礼儀" をしてバイクで走り去った。七月は女のプライドをボロボロにされた屈辱に両手で顔を覆い、肩を震わせるのだった。七月は帰宅した際、風馬の母から「随分赤い口ね。郵便葉書突っ込みたくなっちゃうわ!」と嫌味を言われる。翌朝、七月は定期券を落とした事に気付き、嵐に電話してしまう。
有名な話だけど斉藤由貴さんはモルモン教徒ですよね。モルモン教の戒律でキスシーンや肌の露出を今まで拒んでいた元清純派アイドル斉藤由貴さんが売春婦以下の女になってしまった珍しい(いや、本当驚いたしびっくりでした。ここまでやっちゃう?みたいな)シーンだったのよ。
【第5話】エピソードで、風馬は、ゲイ同士の出会いの場になっている公園で「ホモ狩り」の被害に遭い襲われてしまう。【ホモ狩り】って言葉がもう死語なんだろうね、変換出来なかったよ。
その頃、偶然にも同じ公園で康介や翔子(クラッシュギャルズ 長与千種)たちが食後の腹ごなしとして、バスケットボールをしており、キャッチしそびれたボールを追って雑木林へと足を踏み入れた康介が、暴行を受けている風馬を発見し、救出する。自分の性志向を康介だけには絶対に知られたくないと思っていた風馬は、彼に対する今までの気持ちを打ち明け自殺しようとするが、阻止される。風馬の長年の気持ちを知った康介は、究極の友情の証として、風馬と関係を持った。
【第6話】のエピソードです。明くる日、康介は唯子と二人で旅行に行く予定だったが、急遽その予定をキャンセル。風馬と二人で河口湖にある知人が所有する別荘へ赴き、三日間限定で恋人同士として夢のような時間を過ごす。一方、嵐は、風馬と写った写真を唯子に見られたのを機会に、バイセクシュアルである事を告白するが、彼女の理解を得ることは出来ず平手打ちをされてしまう。さらに、康介の風馬に対する異常なまでの友情を理解出来ず失望した唯子は、土肥の実家へ身を寄せる。唯子の突然の帰省を心配した嵐は、ゲイ仲間の潮と共に土肥へと赴き、彼女と対面した後恋人岬へ行き、いつか風馬と一緒に鳴らすのだという願いを込めて、潮と二人で虚しく鐘を鳴らすのであった。
【第7話】エピソードは、
康介の部屋で行われた食事会で、偶然嵐と七月が顔を合わせてしまう。風馬が既婚者である事は知っていた嵐だが、その配偶者がかつて自分とゆきずりの関係を持った七月とは知らず、風馬との仲睦まじい姿を見せ付けられたことに逆上。七月を下品な言葉で挑発し、彼女に花瓶の水をかけられると、さらに暴言をぶつけ、その場は修羅場と化した。一方、風馬と康介の関係を知り半狂乱になった唯子は、七月、風馬、康介、嵐に当り散らす。康介は風馬と関係を持っても唯子を愛する気持ちは変わらないし結婚したい、と唯子にプロポーズし、強引にお互いの愛を確かめる。嵐は、七月と再会したことにより、改めて風馬は自分のものではないことと、風馬の康介に対するあまりにも真剣な気持ちを痛感させられ絶望する。自暴自棄になった彼は、売り専バーのボーイとして入店し、自分を滅茶苦茶にしようとしていた。そこへ、かつて七月と康介が風馬の仕事の便宜を図ってもらうために訪ねたことがある教育機関の実力者である老人(小松方正)が来店して嵐を指名、一晩中全裸でデッサンのモデルをさせる。その後、嵐はモデルをする時に渡された白バラ一輪を携え、バイクで風馬宅へと到着。風馬に会いたい気持ちが昂るあまりバラの茎を強く握り締め、手に棘が刺さって家の前で蹲っているところを七月に招き入れられる。嵐は全裸でデッサンさせられたことについて告白し、「あんなに自分の裸を見つめられたのは初めてだ。」と言い、「抱かれるより、いやらしいことをしてきたんじゃないか。」と風馬は嫉妬する。
「中(康介)さんの代用品だったんだよな。」という嵐に「中は俺のものではない。そのうち、結婚しようとしている。」と愛情が嵐に移ったことを示唆する。そこで「嵐は全部、風馬さんのもんだよ。」と応える。
七月は困った状況に陥るが、風馬は歌舞伎の「桜姫東文章」について語り始める。「これは、君(嵐)と僕、そして七月の物語だ」と。
嵐は「きっと、俺たち(風馬と嵐)は前世からの繋がりなんだよ。」とつぶやく。風馬と嵐の隣で七月は一人取り残されたような思いを味わうのだった。
【第8話】 のエピソードは、
翌日、唯子が康介の部屋を訪れると、胸を押さえて苦しみ倒れている康介がいた。救急車で病院に搬送された康介は、検査の結果胸部に腫瘍が発見され、そのまま入院し手術を受ける事になった。病に対する不安から精神不安定となった康介はこっそりと病院を抜け出し、夜の街へと繰り出した。パチンコ屋に入った彼は、隣の女性客と意気投合。彼女はかつて克茂と交際していた女性だった。二人はそのままホテルへと向かう。不安な気持ちを快楽で晴らそうとした康介だが、いざその時、相手がニューハーフである事を知り激昂。彼女(彼)を散々殴りつけてホテルをあとにするも、暴行に怒ったニューハーフの連絡で駆け付けたゲイのチーマー達に廃工場で輪姦され、潮に介抱される。康介が辱めを受けた事を知った風馬は、彼の仇をとるため命懸けでチーマー達と決闘を敢行する。チーマー達を徐々に劣勢に追い込む風馬だったが、そこで敵側の助っ人として現れたのは皮肉にも嵐であった。
【第9話】は、 嵐と風馬は殴り合うが、やがて戦意喪失して激しくお互いを求め合う。その後、嵐は自分の過去を告白。おばさんにレイプをされ女を恨んでいること、二丁目で大学生について行ったことなどを激白。風馬は激しく嫉妬する。「“心”は誰にもあげた事がないよ。風馬さん、あんたが初めてだ。」嵐を抱きしめ「俺たちは(男同士で)愛し合うこと自体が一つの刑罰」とつぶやく。一方、康介が男性にレイプされたことや、風馬との常軌を逸した友情をどうしても受け入れることが出来ない唯子は、ついに姿を消してしまい、康介は、自分のセクシュアリティが揺らぎつつあることに不安を覚える。潮は、そんな彼に好意を抱き、献身的に尽くし始める。【最終話】エピソードです。風馬と嵐は故郷土肥の恋人岬で念願のデート。ついに一緒に鐘を鳴らした。そして、七月の妊娠が発覚。それは一度だけ関係を持った嵐との間の子供だったが、彼女は、「産まない、私お金まで払ったのよ。」と堕胎を考えていた。そんな中、七月と風馬は、精神病院に長期入院中の七月の母のもとへ見舞いに赴く。そこで、母が常に肌身離さず握り締めている紙切れが、自分の子供の頃の写真だったと知った七月は、かつて自分を道連れに心中を図ろうとした母を許し、同時に出産を決意した。しかし、風馬がそれを伝える直前に嵐は、待ち合わせていた公園で不慮の死を遂げてしまう。風馬に亡骸を抱えられた嵐は、死の直前、「あんた(風馬)が好きだ。」と叫び「俺もだよ。」と風馬は応えた。「やっと、結ばれたのにね。くだんねえ俺だけど、風馬さんには命懸けたぜ。」と最期の言葉を残していた。風馬は狂ったように泣き叫んだ。
時は流れ、康介はOLと結婚することになった。結婚式場に集まったのは七月や風馬ら、土肥西高校の同窓生たちと、恩師・幣原(松村達雄)のみ。チャペルの中のマリア像の前に立つ、康介と純白のウエディングドレスを身に纏った結婚相手。それは、なんとニューハーフになった潮であった。
康介を心から愛していた彼は、康介が自分の恋人は心も体も女でなければ嫌だとこぼしたことがきっかけで、その望みをかなえるため性転換手術を受けたのだ。
ラストシーンは、嵐に似た土木作業員(山口達也本人)が登場して風馬と見つめ合い、七月がその土木作業員へ声を掛ける場面があり、第7話で出てきた桜姫東文章の中の輪廻転生を想起させる感じでした。
そして、七月たちの息子が乗った乳母車がひとりでに男児に近寄るという、同性愛肯定をイメージさせる意味深なカットで終わるんです。
書きながら少しずつ思い出して来ました。
当時はジャニーズの新人の子だった山口達也さんと国分太一さん、まだティーンだった時期に身体を張った際どい演技を頑張っていましたね。
そんな二人がどちらもそれぞれ朝の顔であるキャスターになっているいるなんてあの頃は想像もしてなかったわなぁ。
大きくなったねー♥️(近所のオバチャン感覚)
最後に【同窓会】の第1話を貼っておきますね。
今日も読んで下さって嬉しいです。また遊びに来てください(∩´∀`∩)