夫の退職祝いに、レセゾンへ
今日は、夫の退職祝いとして、帝国ホテルのメインダイニング「レセゾン」へ。
https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/restaurant/les-saisons
本当は夫が希望していた別のレストランがあったのですが、予約がどうしても取れず、代わりに「確実に美味しい場所」としてレセゾンを選びました。
訪れるのはこれで4回目ですが、期待通りの静かで贅沢な時間を過ごすことができました。
レセゾンの思い出
初めてレセゾンを訪れたのは2006年。
ティエリー・ヴォワザンがシェフに就任したばかりで、クラシックでありながら軽やかな料理が評判になっていた頃です。
結婚記念日に背伸びして訪れたのが最初でした。
その後は子どもが生まれ、共働きの戦友としてお互いを労う「お疲れ様会」として、年に2回だけ夫婦でグランメゾンで食事をする習慣が続きました。
驚きのある料理と、背伸びして訪れている私たちでも寛がせてくれるホスピタリティ。
レセゾンは、私たちに「一流とは何か」を教えてくれた場所でもあります。
いつも変わらない温かさ
アミューズには四つ葉のクローバーが添えられていて、「召し上がれますよ」とのこと。
「お客様の人数分、見つけるのは大変じゃないですか⁉️」と思わずサーブしてくれた方に聞いてしまいました。
「公園で探しても見つけられないから、記念に持ち帰りたい」と話していたら、小さな封筒をそっと持ってきてくださる気配りに、さすがと思いました。
そしてクローバーといえば ―
「すべり台の下のクローバーを食べていた子どもだった」という藤井風のエピソードを思い出さずにはいられませんでした![]()
ちょうどその頃、シェフのティエリー・ヴォワザンが各テーブルをゆっくりと回ってきてくれました。
夫が「もう日本も随分長くなりましたね」と声をかけると、
「もう二十年になります。私も六十二歳になりました」とのこと。
「夫と同世代ですね。今日も楽しませてもらっています」と伝えると、深くうなずいてくれました。
ソムリエたちの「プロの仕事」
食前酒の後のワインは、予算を伝えて相談しながら選んでもらいました。
魚にも肉にも合う、樽の香りが美しいボルドーの白。2018年。
「長いワインリストのすべてを飲んだことがあるのですか?」と尋ねると、
「飲んだことはなくても、勉強してすべて把握しています」との答え。
さらに、リストに載せていないワインがまだまだあること、飲み頃から逆算して買い付けていること、そして帝国ホテルの建て替えを見越して今から準備していることなどを聞かせてくれました。
私はこういう、プロの方の話を聞くのが大好き。
料理についても、私たちの会話をそっと拾って、説明してくれます。
姿勢よく、きびきびと動くスタッフの方々や、洗練されていながら、こちらを緊張させない空気感。
これこそがレセゾンの魅力だと改めて感じました。
変わりゆく夫婦の時間
若い頃は不思議でした。社会人になると「今度ごはんに行こう」とみんなが誘い合うことが。
私にとって気のの合う人と過ごすとは、映画を観に行くことや、コンサートに行くことでした。
けれど歳を重ねるにつれ、ようやく理解できるようになりました。
人にとっていちばん楽しいことは、誰かと会話をすることなのだと。
私と夫の会話も、時とともに変わってきました。
仕事の話ばかりだった時期。
小さな息子の話が中心だった時期。
そして今は、これからのふたりの生活の話へ。
夫は60歳でのリタイアを選びました。
新しい仕事の誘いもあったようですが、本人の選択を尊重したいと思います。
きっと私が選択すべき時には、夫も同じように支持してくれるはず。
何より、息子のお弁当作りと、夕飯作りのために職場から焦って帰宅する毎日から解放されて、
私はとてもハッピーです♪
今日のお会計は、もちろん私。
さあ、私の番のときは、どのレストランに連れていってもらおうかな![]()
帰り道、酔い覚ましに散歩がてら丸の内を歩きました。
三菱一号館の見ごろのバラが、優しく風に揺れていました。








