シャーくんのこと | にゃんころりん

シャーくんのこと

お久しぶりのブログとなりました。近くの公園でお世話をしていたシャーくんのことを記録しようとブログを書くことに。


今週金曜日のこと、いつものように仕事帰りに公園の猫達にご飯をあげにいきました。


お世話し始めた頃は、9匹の猫たちがいましたが、今では3匹に。その3匹の中のシャーくんも先々週の豪雨の日からパタリと姿を現さなくなってしまいました。


9匹の中の1匹、以前怪我をしていたと書いていた長毛ちゃんは、すぐご近所の家で幸せな飼い猫となっていました。3匹は新しい餌場を見つけたのか、歩いて5分程の場所に移動して、相変わらずふくふくしておりました。1匹は未だ行方知れず…そしてシャーくんと大の仲良しだったキジオも1ヵ月前ぐらいからパタリと姿を見せなくなりました。


最近シャーくんが痩せてきたなとおもってたんですが、キジオがいなくなってからというもの、元気と食欲のなさに拍車がかかっており、チュールやかつお節を混ぜたご飯でどうにかごまかして食べてもらう日々が続き…そして豪雨の日から公園にこなくなったシャーくん。
誰か優しい人に保護されてることを祈りつつ周辺を捜索するも発見できず。


そんな日々の中、今週の水曜日に公園の入口にぽつんと座るシャーくんらしき猫が!シャーくん?!と話しかけ近づこうとした時、サビちゃんがすごい唸り声をあげてシャーくんを追い出してしまいました😢あれ?あんなにサビちゃんが怒るということはシャーくんじゃなかったのかなぁと思いつつ、金曜日を迎えました。


金曜日は公園に誰もおらず、捜索のために近所をぐるっと周回していたら、道端にシャーくんが!!


シャーくん!と呼ぶとダミ声で「あー」と鳴いて反応してくれました。
普段はご飯の時以外触らせてくれないシャーくんですが、試しに抱えてみると無抵抗。そのまま公園まで小脇に抱えて運びました。


公園にはチョコちゃんがやってきていて、それを見たシャーくんは嫌だ嫌だ公園には入りたくないというように暴れ出しました😱


そこで腕をガリっとやられてしまいましたが、そんなことよりシャーくんをどうするか…ヨロヨロと公園を出ようとするシャーくんをたしなめては抱えて公園に戻す、をずっと繰り返し…。


これを逃すともう会えない気がして、とりあえず捕獲して病院に連れていかねばと、猫仲間のグループチャットに電話をかけると、みんなが色々うごいくてくれて、ケージを持ってきてくれたり、捕獲器をもってきてくれたり。
いつもながら助けてもらってばかりで感謝しかありません。


TNRの時に1番手強くて、なかなか捕まらなかったシャーくんが、あっさり手で捕獲器に入れられてしまうほど弱ってました。


夜間救急に行くことになり、捕獲器を持ってきてくれたMさんにも付いてきてもらうことに。


病院について、先にシャーくんを預けて名前を呼ばれるのを待っていました。その間もみんなが心配してくれています。


名前を呼ばれ診察室に入ると、深刻な表情の先生が。


かなり危ない状態です。どこまで治療されますか?と。


このまま元いた場所に返すということは死を意味します。泣き落としで家に連れて帰って療養する許可を得ましたので、できる限りの治療をお願いしました。


まず血液検査、ウイルス検査、そして脱水症状がひどいので、静脈点滴をしてもらうことになり、3時間はかかることのことで一時帰宅することに。


血液検査の結果もとても悪く、腎臓の数値も振り切っており、黄疸もでてるとのこと。静脈点滴で尿の生成が確認出来れば助かる見込みはある、できなければ絶望的という説明を受けました。朝の4時には結果がでてるから電話してくださいとのことで、一旦帰宅しました。


仮眠して朝の4時に電話をかけると、尿の生成が確認できたとのこと!


すぐにお迎えに向かいます。


先生が朝一でかかりつけの病院に行けるように色々と処置を施してくれてました。


これもご縁だし、希望は持てるからがんばってくださいとのお言葉をいただき、帰宅。朝一でMさんのかかりつけの病院へ一緒に連れて行ってもらえることに。


その間シャーくんは捕獲器にいたのですが、ぐったりと横たわってました。


診察してもらい、入院して静脈点滴を続けてもらって回復を待つことに。


とりあえず一安心かな、と今度は引っ掻かれた傷が腫れてきたので自分の病院へ。


夕方、Mさんからの着信。


病院から連絡があり、シャーくんの状態がかなり危険なこと。このまま治療を続けてもいいが、病院でなくなる可能性もあるということ。家で看取りますか?どうしますか?と。


助かるものだと思い込んでいた私は、どうしていいから分からず即断できません。


病院で治療を続ければ助かる可能性は0ではないかもしれないけど、病院で1人で逝かせてしまうリスクがある、家に連れて帰れば治療はできないので、死の宣告と同じ。


迷いに迷いました。


Mさんは、先生が連絡してくるというこは、よっぽどのことで、可能性はほぼ0なのかも、自分がやりたいようにやったらいいよ、と。


一旦電話を切って考え、出した答えは、連れて帰って看取る、でした。


Mさんに動物病院に迎えに行ってもらって、家に帰ってケージを組み立てて迎え入れる準備をします。


準備ができたら、Mさんがシャーくんを連れてきてくれました。


ケージの中に入れてシャーくんとの時間を過ごします。


時折体を動かしたりしますが、意識は朦朧という感じで、シリンジでお水をあげても飲むことができません。


夜シャーくんのほうを向いてウトウトしては、ハッとなってシャーくんを確認。
まだ生きてる。シャーくんシャーくんと声をかけながら、フッと意識が無くなるを繰り返していました。


そして夜中の1時半…ハッとなってシャーくんを見ると呼吸が止まってました。


色々な思いが溢れてきます。


病院に入院させたままじゃなくてよかった、最期一緒にいれて本当によかった。


約5年間、毎日公園に来てくれてありがとう。雨の日も雪の日もちゃんと待っててくれてありがとう。他の猫たちを守ってくれてありがとう。キジオとイチャイチャしてほっこりさせてくれてありがとう。


シャーくんは私のこと好きじゃなかったかもだけど、私は公園の猫たちを思う時にいつも1番に思うのがシャーくんだったよ。


金曜日に出てきてくれて、休みの日だったから色々動けたし、最期一緒にいてくれて、本当に孝行してくれました。


シャーくん5年間ありがとう。またね。


写真は大好きなキジオとイチャイチャしてるところです。