【本音で仏智切り】

昨日のお稽古がカウンセリングなら、

今夜のお稽古は房仙先生によるスペシャル・セミナーだった。

 

(房仙会の書道のレッスンは、急きょセミナーになることがある)

房仙先生からの
「あなたの目的、目指すものは何?」と問いかけに、

「退職後は、子供達に教えたい」と明確に答えた生徒さんもいれば。

抽象的な目標を掲げた生徒さんもいた。

先生はすかさず「具体的に言ってみて」ツッコミを入れ、
具体的な目標を引き出す。

前の晩から考え続けた生徒は、
一つひとつ言葉を絞り出すようにして心の内をさらけ出した。

そして一皮も二皮も剥けますと宣言。

自身の問題に向き合わない人に対しては、先生は明るく仏智切った。

 

仏智切る方も真剣なら、切られる方だってそうなります。

いや、真剣にならざるを得ないでしょ。

 

そうして本音中の本音を引き出してゆく。


先生から見たら、全て生温い。
芸術は、身を削ってナンボだよ、と。

だから、いつまでも『師匠』を超えられない。

100年経っても
1000年経っても、だ。

そこへ地殻変動を起こしそうな若者が2人、入会した。

ひとりは「書けなくて悔しい」と皆の前で言える男性。

片や「書道って面白い」と瞳を輝かせ、

習ったばかりの『ウラ』技法を100回書いた女性。

書いたつもり…なんて言い訳している私より、なんぼか潔いよい。
上達のために、今何をすべきか?
を考え即、行動している。

彼らは、書歴も先輩も関係なく、

軽く飛び越えて、伸びていくだろう。

それをポカーンと眺めている
傍観者ではダメだ。

路子先生の言葉が刺さる。
「毎月の課題は変わるけれど、同じ事を注意されている」

まずは自分の問題点に気付くこと。そして正面から向き合うこと。
 

書道は内観にはうってつけ。

修行のようなもの。

 

 

↑画像は、6月4日のお稽古時。

 

先生方の言葉が、身に染みていく。

 

「くるりんと転折するときは、軽くしないと次に行けないよ」

 

ああ、そうだ。

思い込みやくだらない羞恥心なんか、さっさと捨てて、

次のステップへ行かないとね。

 

 

今夜、房仙先生はティッシュ・ペーパーの喩え話をして下さった。

 

ペーパーが一枚では、簡単に破けてしまう。

それを重ねて重ねて、ティッシュ1箱分の厚味になれば

もう簡単には破けない。

 

段ボールぐらい頑丈になったら、

(グー・パンチの仕草で)こうやっても破けない。

 

私なんか、鉄筋コンクリートの壁を壊そうと、

毎日、(グー・パンチの仕草で)こうしているの。

 

"壁"は乗り越えられないという思い込みを捨てよう。


どうすれば、解決するのか?何か手立ては無いのか?と
真剣に考えること。

そしてただただ地道な努力をするしか無い。

 

辛いときでもティッシュ・ペーバー1枚分の努力をすること。

これは自分との約束。

 

 

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