小学生の時、自習の時間が恐かった。
中学生の時、休み時間が恐かったし午後からは何かしら理由をつけて帰ってふて寝した。
高校生の時、同じく休み時間が恐かったし最後は出席日数を数えて通い卒業式では誰一人とも話をしなかったし写真も撮らなかった。
そして、恐さと同時に怒りがあり、怒りが暴走するのが恐かった。
常に誰かやその集団に攻撃を受けるのが恐かったしそれに対する怒りの爆発が恐かった。
自分に襲い掛かってくる邪悪な気持ち…。
対象者達を木刀とかで滅茶苦茶・ボロボロにしてやろうと思った。
でも、出来ない行動に出せない「へたれ」の自分がそこにいた。
情けなさで自分を憎んだ。
高校のとき、一度だけ仕方なく相手に対して暴力を振るった。
衝動的に出た一発の蹴り。
相手の鼻が折れて鼻血が溢れ出た…。
見世物になっている自分と相手が可愛そうに思えた。
後輩の女の子の悲鳴は今も忘れないし、相手の血まみれの顔も忘れない。
満たされない想いを尾崎豊や渡辺美里・TMネットワークの音楽で慰めた。
それでもたまらなくなり近くの海の岸壁にひとり立っていた。
「この岩場に向かって身を投げれば…」
何回そう思ったことか。
でも、できなかった。
今は行動できなかったことに感謝しているが当事は情けなかった。
夢や希望は「この苦しい現実から逃避する事」だった。
誰も自分の事を知らないところに行って生きること、それが願いだった。
最近想う、不登校の子ども達の中にもあの時の自分と似た気持ちの子ども達がいるんだと。
「学校なんて行かなくても良い、でも、とにかく生きろ」と大きな声で言いたくなる。
おりこうさんに生きる必要なんてないんだよ。
自分のために生きてみろ!
必ず何か見つかるから!