1/30に発行しました!! 

優さんがマネーボイスへ書き下ろした原稿です。

 

私が好きな優さんのお話の中でも特に心に刺さる分野です。 

 

どうしてたわわに実ったバナナの木の下で、

子どもたちが餓死してしまうの?

 

私たちの生活にも密接につながっているお話です。 

 

ぜひご一読頂ければ嬉しいです! 

 

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 田中優より 

「いきさつを知ってほしい。 

なぜ豊かでない国が、固定的に貧しくなってしまうのか。巨大な敵がいる。」

 

 

『「公平な貿易」は誰を幸せにするか? 

日本が知らないフェアトレードの今と未来=田中優』  http://www.mag2.com/p/money/368677 

 

 

「フェアトレード」を知っているだろうか? 

 

途上国の生産物を「適正な価格」で買おうという運動だが、 

南北格差の根本解決にはほど遠い状態になっている。・・・ 

 

 

-子供の奴隷労働が支える豊かな生活。世界に「観客席」などないのに-  

 

先日友人に話したら、「フェアトレードって何?」と聞かれてしまった。

 「公正な貿易」と答えたとしても、理解はされないだろう。

 

現象としては「貧し い国とされる南の国の生産者に公正なレベルの報酬を支払い、適正な価格で商品取引を継続すること」となるだろうか。

とりわけ近年は理解されにくくなった。  

 

おそらく人々の意識が内向きになり、

海外に対する意識が乏しくなっているせ いもあるだろうが、

もっと大きい点は貧しくて生きるのがやっとという人々が

世界の中で見えにくくなったことが影響しているだろう。  

 

それは海外ばかりでなく、同じ国に住んでいても見えにくい。

子どもの5人に 1人が貧困状態にあるなどと言われても、具体的には見えないのだ。

だからまず、 貧しさによる生活困窮の状態を知ってもらった方がいい。

 

2001年にはこんな事件 があった。 (中略、内容は本文にて) 

 

・・・しかしこの事件は氷山の一角だ。

 

ユニセフによれば、この地域で人身売買される子どもの数は

少なく見積もっても年間20万人。

 

ブルキナファソやマリなどより貧しい国々の子どもたちが

30ドルほどで売買されてくるという。

 

受け入れ先 は「ガボンや赤道ギニア、コートジボワール、ガーナ」で、

待っているのは「家内労働」、「農場や漁場の労働」、「児童買春」などの

強制労働だった。  

 

船に乗せられた子どもたちは10才から14才で、

強制労働や債務労働、少年兵士、 児童買春などは

「最悪の形態の児童労働」に就かされるという。

 

調べると、それは奴隷労働に等しい酷使の実態であった。  

 

なかでも注目されたのが「コートジボワールのカカオ農園」だった。

 

「コート ジボワール」は世界最大のカカオ産出国で、

世界中で食べられているチョコレー トやココアの40%がここで作られている。

 

そのカカオ生産が過酷な児童労働に支えられていたのだ。  

 

新しい21世紀だと世界が祝賀を挙げていた頃、

世界の一方の片隅では、こんな事件が発生していたのだ。  

 

 

ぼく自身も海外で実際の状態を見ている。

 

フィリピンの片隅では、山頂に近い 荒れたはげ山の土地に先住民が追いやられ、

そこからバナナのプランテーションに働きに出ていた。

 

バナナの房は1つ20キロ程度あるが、

それは人間が肩に担いでいかなければならない。

 

日本に輸出されるバナナは、傷があると売れないので

機械で運び出すことができないのだと聞いた。  

 

そのバナナは、現地の人々の口には入らない。

輸出専用だからだ。

それを洗浄 して防腐して箱詰めしてトラックで運び、

船の船倉に運び込むまでが彼らの仕事 だった。

 

それでも1日の賃金は100円ほどにしかならない。

そのため飢餓の状態で 亡くなる子どももいるのだと。  

 

 

想像してみてほしい。

 

たわわに実ったバナナ畑の脇で飢えて死ぬのだ。 

 

書かれてはいないが、そのバナナは「日本人食用専用」だ。

 

自らは飢餓の状態で いながら、輸出しなければならない。

 

文字通りの「飢餓輸出」が起こっていた。 (中略)  

 

このようにして私たちの「豊かな」暮らしが成り立っている。

 

そんな血塗られ たチョコレートやバナナ、

揚げ油にやし油を使ったスナック菓子など食べたくないと思うのは

当然ではないだろうか。 

 

 

-「適正な価格で買ったものを食べたい」という運動-  

 

そこで人々を奴隷労働させたのではない、

適正な価格で買ったものを食べたい と思ったところから

「フェアトレード」は始まった。  

 

 

西欧のクリスチャンに始まったフェアトレードの運動は、

多分に慈善運動の要 素を含んでいた。

 

だからよく教会で販売するものは、

バザーのように買うことが 慈善につながると思って買われていた。

 

だから当初は生産現場の公害問題や使っている薬品、

デザインや環境的なダメージまでは考えられていなかった。  

 

そのせいで徐々にフェアトレードの品は売れなくなっていった。

いくら慈善の ためと言っても、その文化圏では着られないような服を

購入することはできなかったからだ。  

 

現在もバングラデシュのジュートを使った「ジュートワークス」の

籠や服などを販売している「グローバルビレッジ」が、

日本にありながらそれに対応できる 答えを出した。

 

「グローバルビレッジ」の代表のサフィア・ミニーは、

普通のお しゃれなお店で売られているような衣服を販売したかった。

 

そのためにはデザインが良く、素材や染料まで天然のものに代えて、

十分センスに対応できるものにしたのだ。

 

これがいち早く日本で広がり、その手法は海外にも広がっていった。  

 

ここからフェアトレードは「2.0」の段階に入る。

 

海外生産者の内部にまで踏み込んで、

女性や子どもの労働環境改善といった外部不経済の解決、

持続可能社会の実現に向けた環境的配慮にまで活動の裾野が広がってきたのだ。 

 

慈善活動からここまで広がることによって、フェアトレードは、

「買い物を通 してできる身近な国際協力の形」となってきたのだ。・・・ 

 

続き・全文はこちらよりどうぞ! 

http://www.mag2.com/p/money/368677

 

 

<主な内容> 

 

・「フェアトレード」とは何か 

 

・2001年に発覚した悲惨な事件 

 

・たわわに実ったバナナ畑の脇で、飢えて死ぬ子どもたち 

 

・奴隷労働で学校に通えない子どもたち 

 

・「適正な価格で買ったものを食べたい」という運動 

 

・埋まらない南北格差 

 

・先進国の付け値で販売を続けるしかない途上国 

 

・さらに進む先進国有利 

 

・フェアトレードに期待するのは難しいが… 

 

・フェアトレードを活かす方法とは 

 

 

☆他、マネーボイスでの田中優記事はこちら↓↓ 

 

2018年夏上陸「日本版グラミン銀行」はサラ金とこの国の貧困に勝てるか?=田中優 (2017.12.23) 

http://www.mag2.com/p/money/352614 

 

官僚だけが大儲け。日本を破壊する「水道民営化」のトリックに騙されるな=田中優 (2017.9.28) 

http://www.mag2.com/p/money/308966 

 

「人をお金に依存させる」ベーシックインカムの問題点と貧困解決の重要点=田中優 (2015.12.10) 

http://www.mag2.com/p/money/6664 

 

 

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