こんな厳寒の時期になすの話題?!という感じですねぇ。
でも、並んでいたんですよ、店頭に。どんどん季節は前倒し、なのでしょうか。
とは言いつつ、ちょっと珍しいなすだったのでゲット!
なんでも江戸時代からの品種で、一時は途絶えていたものを復活させたのだとか(→コトバンク)。宮崎県のブランド野菜で、「さどわら」なすと読むそうです。ご覧の通りのちょっと淡い色目が売り場でも目を引きます。大きさもかなり大きくて、長さが30㎝ぐらいあるでしょうか。持った感じもふわっと軽く、あ、長茄子系ね、と思う感じです。
なすの袋にも、この品種の復活劇について詳しく書かれているのですが、一時は全く作られなくなって、農業試験場に託された種4粒が奇跡的に発芽して、復活した、という全くドラマのようなお話です。
焼きなすが絶品ということで、まずは焼きなす&ソテーに。やっぱり長茄子系のふわふわのやわらかい身質です。焼きなすは本当に、ふわっときめの細かい身なのに、溶けるような柔らかさとは異なり、甘さが際立ち、香りがちょっと独特。一方のソテーはあっという間に火が通り、ムースのような細かいスポンジっぽい感じ、と言えばいいでしょうか。とてもおいしい、復活してありがとう!っていう独特ななすでした。本来4月くらいから出回るもののようですが、少し早い登場もうれしい気がしてきました。