日本の地ぐるみ、というのでしょうか?
栽培種では無い和ぐるみのひとつです。和ぐるみといえば、鬼ぐるみが有名ですし、道の駅などでも鬼ぐるみのほうが売っていると思いますが、これはちょっと違うタイプ。
最初に出会ったのは中学か高校のころ。
高山の精進料理屋さんの八寸で出たのに衝撃を受けました。その頃はまだ、くるみといえば西洋ぐるみしか知らなくて、「鈴くるみ」ですよ、と紹介されて、まさに「なぁにこれ~??」な状態。
きれいにむいて素揚げになった形はまさに鈴のようで、つるっとしていて、いつものくるみとは全く違います。しかもえぐみも苦みもほとんどなく、くるみの甘い香りとさらっとした脂肪分だけが感じられる。ひと粒がうやうやしく八寸に登場するのも全く納得!!という感じ。

その後、辻留さんの茶懐石の本でも八寸に登場しているのを見て、手に入れたいと念願していました。お料理屋さんのご紹介で10年くらい前に一回だけ、姫くるみをむいたきれいな形のむき身だけを送っていただくことができたのですが、お料理屋さんの間で取り合いで、しかもむく人が皆さんご高齢でどんどん廃業している、というお話を伺うと、申し訳なくてその後お願いできなかったのでした。

ネットなどでも探していたのですが、やっとこの頃、姫くるみが殻つきなら手に入るようになってきました。ので、剥いてみました。
いやぁ、大変。鬼ぐるみもとっても大変ですが、綺麗に出そうとするとこの姫ぐるみも一筋縄ではいきませんね。10個割って1~2個取れるかどうか……汗。
鬼ぐるみよりは殻がずっとやわらかいので、煎ったりしなくても割れるのですが、綺麗に出ないのです。形をいかして使いたいのに~。
どなたか簡単にきれいな形で出せる&薄皮をむける技があったら教えてくださいませ~!!!