…なぜだろう?
私、保存か上書きか、失敗を繰り返して
気づいたらブログが消えていくー!
昨日のブログがまた見当たらない…なぜ?
の、呪い? だれの?
も、もう一度おさらい(これが最後)。
5月下旬のこと…
両親とバスでオルセー美術館へ
着いたら財布が見当たらない
自宅へ帰って見たものの
ない!これはスリ?落とした?
とにもかくにも
ポリスへ紛失届を出し
各種カードの停止&再発行
お財布にはほとんど現金がなく
お気に入りの財布がなくなったー
のは悲しかったけれど
実害が少なかったのはまあよかったね、
ということで
あっという間に3カ月経過。
突然、Assemblee nationale、
つまり国民議会の電話番号から
あなたのお財布をAssemblee nationaleであずかってますよー。取りに来てくださーい
と電話が!なんですと?!
そして電話の主によれば
IDをもってくれば財布をすぐ渡しますよ
とのこと。
いざという時のためにも
SMSでメッセージしてくれませんか?
と頼んだものの
この電話からはできません
確かに発信元の電話番号は
国民議会の代表番号(固定電話)。
電話の主の個人のスマホからは
電話したくないってことだろうなー
しかし3カ月も経って
なぜ国民議会から電話が?
誰かが拾って届けたとかいうこと?
ひと夏がっつり過ぎたけど?
という疑問が渦巻く
とにかく取りに行かねばならないけど
だれ宛に取りに行けば?
相手が名乗らないってことは
遺失物係か何かあるんあろう…
と、身分証明証(パスポート)を握りしめて
…いざ
出入り口は写真左手、車の後ろ側。
3年前の文化遺産の日には
楽しく見学に来たというのに、今は
銃を構えた警備員とスーツ姿の人々が見えて
バーン
と目の前に立ちはだかるカベのようだわ…
おえっ…
緊張で吐きそうになりながら
ウイーン… と自動ドアを通ると
そこにはガッチガチの荷物検査のマシーン、
そして右手には有人受付。
ビシッとスーツを着た男性が2人
…
すんごい威圧感
緊張で吐きそう、でも吐いちゃダメ
ぼ、ぼんじゅーる
bonjour
あ、あのですね…
何も悪いことをしたわけじゃないのに
心臓バックバクのわたしは一気に
今日ここから私に電話がきまして、私の財布を預かっているという電話でして、それを私が取りに来た次第!
…
はあっはあっ
あまりの緊張に
めちゃめちゃ早口の英語でまくしたて
肩で息をしていると
マダム、もう少しゆっくり話して下さい
はっ!これは失礼!
背の高いスーツムッシュを見上げながら
←ごくり…
落ち着け自分…
英語であっても非ネイティブ同士…
話せばわかる そうか?
今日、国民議会を名乗る方から電話がきて
私の財布を預かっていると言っていましてね。
ちなみに私は財布を3ヶ月前になくしました。
以上です
ふたたび説明するものの
…は?
…
ですよねえ。
いきなり日本人の女が現れて
パスポート片手に訳わかんないこと言って
…は?
だよねえ。
そんな気はしていたので
着信履歴の番号を見せると
ああ、確かにここの番号ですねえ
相手の名前は?
すいません、わかりません
部署は?
わかりません…
遺失物係があるんじゃないのかいっ
うーん… つまりマダムはー
そこからまた同じ話を繰り返す。
そう、フランス人は話が長い
いやまあ私がフラ語で話せたら
こんなに手間は
とらせないのかもしれないけど
同じ事を何回も聞いてくるので
同じ事を何回も答える繰り返し。
何度聞かれても手持ちの情報が少なくて
うーむ…
おじさんも困っているっていうか
厄介なのがきたなー
という雰囲気を全面に出している。
でも着信履歴が間違いなく国民議会なので
なんとかせなあかん
というようなことをぶつぶつ言いながら
私のパスポートを見つつ
あちこちに内線をかけてくれる
そちらに12時半頃に
マダム カナへ電話した人はいませんか?
という内容。
電話の主を探してくれているらしい。
当の電話の主は
この出入り口にくればわかる
というようなニュアンスだったから
私もなすすべがなくて小さくなる…
ふうー
と大仰にため息をつきながらも
あちこちへ電話してくれるムッシュ。
その間も
取材許可証を持ったマスコミやら
工事の人やら関係者やらが
ぞろぞろやってくる
かれこれ私が到着して10分、いや15分、
ああ、どうしたら…どうしたらいいのー
…消えたい
でも消えない…
しかささすがにこれ以上迷惑かけたくない、
と思っていたら、件のムッシュが
何人か聞いてみましたが見つかりません
と、両手を上げてお手上げポーズ。
そうですか…
今日はとりあえず帰るしかないかな。
手ぶらで帰るのは残念だけど
相手の名前も聞かなかった私も悪いし…
でも一応、何か書き残していくとか
吐きそうになりながら来たからには
何か爪痕を残したい!←意味が違う
で、他力本願で申し訳ない!と思いつつ
T君の会社のスタッフに連絡して
フラ語でムッシュと話してもらう
ああ、そうですはい、電話がきたと…
と話が始まったので
横で単語を拾いながら聞いていたら…
やはり会社のスタッフとも同じ話を繰り返す、
そう、フランス人は話が長い
結局、
私が伝えたかったことは通じていたものの
やはり電話の主がわからないこと
こちらには財布は届いていないこと
こちらの受け付けでは打つ手なし
ということがハッキリして
明日以降に遺失物係へ電話してください
ということになったそうで…
え、遺失物係あるんですか?
と会社のスタッフに訊くと
ええ、いま電話番号聞きました
明日以降に電話をと…
明日かけてみて、それらしきものがあるかどうか、届いたらカナさんに連絡するように言ってみましょう!
ハイ、よろしくお願いします…
遺失物係あるんじゃん!
受け付けのムッシュは
遺失物係にもきいてくれたのかしら?
でもさっき内線かけまくってくれた様子では
遺失物係ではなさそうだったけど?
だったらムッシュから遺失物係へ
もし財布があれば私に連絡するように
いま、言ってくれたらいいんじゃないのか?
わからん…
フランスの仕組みが、国民議会の仕組みが
さっぱりわからん
とにもかくにも、お礼を言おうと
受け付けを振り向いたら
別の担当者に代わっていた
…
…
めるしーぼーく…さよーなら
さよーなら
これは、まだ先が長そうだ…
さすがフランス、財布を取りに行っても
一筋縄ではいかない
つづく。