先日、録画しておいた
「マツコの知らない世界」
この番組は深夜帯の頃から
ずーっと観ています。大好きー。
さて、今回のテーマは
〝吉永小百合の世界〟
吉永小百合さんだ～
番組を観ながら…
まだ日本にいた頃、仕事ではなく
個人的に行った試写会の舞台あいさつに
主演の吉永小百合さんが登場
したときの一件を思い出しました。
放送局の小ホールだったので
上映開始直前に到着したら
当然、もう席はぎゅうぎゅう詰め
困ったなー
と思って１人キョロキョロしていたら
ど真ん中、招待席のすぐ上辺りで
おばちゃんが手招きをしている
え？わたし？
と聞くと、おばちゃんたちが
あんたここ、ここおいで！
あ、ちなみに＠大阪朝日放送
と私を呼んでくれているではないですか。
え、そんないい場所に？
行ってみると、おばちゃん数人が
ずらっと横に並んで座っていて
あのな、ここ１つ空いているから
お姉ちゃん座ってええで！
え、いいんですか？
おばちゃんたち、一番前の席も取ってんねん
え、そうなの？
今から小百合ちゃん舞台挨拶に出てくるやろ
前の席行くから、いったん、ここ離れるから
荷物置いたままで行くから、
お姉ちゃん見といてくれる？
ああ、なるほど。
映画始まるとき戻ってくるからー！
そういっておばちゃんたちは
弾む足取りでステージの真ん前、
相撲でいうなら「砂かぶり」の場所へ
よし、荷物番は任せて！
スタッフに訊かれても死守するからね。
しかし、すごい人気だなあ…
あれがサユリストなんだなー。
そして会場が静かになり
司会の方の紹介のあと
吉永小百合さんが登場！
ものすごい存在感
圧倒的な美しさ
…ほぉぉぉぉ
一瞬で心を奪われた
会場からは割れんばかりの拍手と
「さゆりちゃーん！」
という掛け声がいっぱい！
もちろん、件のおばちゃんたちも
最前列で熱い声援を
そして、ここからが
大女優・吉永小百合さんのすごいところ。
まず、落ち着いた低音ボイスで
作品の話や大阪の話
あー、吉永小百合さんの声だわー
その後、世間話になった際、
「あ、あれ、何でしたっけ？」
「みなさんはどう？」
「へー！そうなの！そうなんですかー！」
と、超気さくに次々と
お客さんに話しかけている！
もちろん、砂かぶりのおばちゃん達にも！
ステージと客席には目には見えない
すんごい高い敷居があるはずなのに
なにこの小型犬でも飛び越えられるくらいの
ちょっとした線引きくらいの敷居の低さ！
その気さくさが、なんというか
全然大女優っぽくなく
しかもわざとらしくもなく
ごく自然な、街のおばちゃん風情で
すごい人間力だ…
すごい存在感とすごい普通さが
同じ人の中で同居できるとは！
と、めちゃめちゃ感動しました。
こういう人を「素敵」とか「素晴らしい」
って表現するんだろうなあ
じーん
映画を観る前から感動していたら
おばちゃんが2人戻ってきて
前で観ることにしたから！
と、荷物を抱えて去っていきました。
もちろん、おばちゃんたちのテンションは
すさまじく高かった
そりゃそうだよねえ。
吉永小百合さんとおしゃべりできたもんね。
よくわからないけどなんだか
私もうれしいよ
そしてその日から私も
すっかり吉永小百合さんのファン。
世の中のサユリストが
長年、彼女に夢中になる理由が
分かるような気がしたのでした
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