船便でやって来たお雛様。
親王飾りのみお越しいただきました
そこに花を添えてくれたのが…
ロンドンへ発つ朝。
まだ薄暗い中、石畳の上を
ゴロゴロ…とスーツケースを引きずって
近くのmétroの駅へ。
エスカレーターやエレベーターはないので
スーツケースは持って降りねばなりません。
ま、今回は小さいサイズだからよかった。
よいしょっ
と小声で言いながらスーツケースを持ち上げ
よいしょ、よいしょ
階段の右寄りを降りていくと…
ゴンッ
ごんっていった?
背後で何やら大きな音が。つづけて
ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン
このリズミカルな音は間違いなく
スーツケースだっ
ゴンゴンゴン
迫ってくる迫ってくるっ!
背後から音だけが聴こえる!
しかし私の右手にはスーツケース!
ジャンプしてよけるか?!
いっそ飛び乗るか?!
ぎゃー!!!
とりあえず咄嗟に
私と私が持っていたスーツケースの間に
ごちん。
私のふくらはぎに
スーツケースのタイヤが直撃。
いてっ
強めの膝カックンみたいな感じ
衝撃で腰が砕けて
ヘロヘロ~とその場にしゃがみこみ
しかし右手のスーツケースは離さず
滑り落ちてきた大サイズのスーツケースは
当然、わずかな隙間を通れないので
当然、わずかな隙間を通れないので
ぐいっと隙間を広げたら
ゴンゴンゴンゴン!!
と残りの数段を滑り落ちていきました…
←呆然とへたり込んでいる私
びっくりした…ちょーびっくりした…
つーか、落としたの誰だっ!?
へたり込んだまま階段の上を見上げたら
フランス人女子と思われる子が
←まさにこの状態で立ち尽くしていた
両手で口元を押さえて呆然としている。
その姿を見たら笑うしかなくて
ダイジョーブダイジョーブ
って階段の下から日本語で言いましたよ…
だってね~
立ってないで降りてこんかいっ
って感じだったんで。
はあ、若いもんは使えないわい。
よいしょ、と立ち上がると
métroから出てきた女性が
「Are u OK?」
と言って肩をポンッと叩いてくれました。
気を取り直して立ち上がり階段を降りたら
ようやく! 上から女性が降りてきて
フランス語で何やら言ってきたので
あー、OKOK。あなたはOK?
と聴いたら、OKだと。
その後も何やら延々と言い続けていたけれど
ごめんなさいね、大丈夫?
というより
まさか落としちゃうなんてびっくりした!
みたいなオーマイガ的な、言い訳的なことを
延々と話し続けている感じで
またそれもウケましたが。
パリのmétroは階段移動が多いので
このテのことは多そうですね。
私も気をつけなくては…
いやしかしびっくりしたー