惜しい、タクシーおじいちゃん。 | パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

2010年春、家人のソウル転勤への帯同で始めた「ソウル市民への道」。あれから5年。今度はまさかのパリ転勤。ボンジュールとピジョン(鳩)しか知らない私が果たしてパリ市民になれるか?いや、なれないかも…

先日、タクシーに乗って

思ってもいなかった


おじいちゃん運転手さんお爺さん



ひよざえもん「●●まで行ってください」

お爺さんはい?」

ひよざえもん「●●の交差点、ご存知ですか?」

お爺さんえ?ああハイハイ、知っていますよー


おじいちゃん、声はデカイが

微妙に滑舌が悪いので

いまいち聞きとりにくい耳



とりあえず、タクシーぶーん車



お爺さん「日本人?」

ひよざえもん「ハイ、そうですよー」

お爺さん「コンニチワ、サヨーナラ」

ひよざえもん「ハイ、コンニチワ」

お爺さん「アリ…アガリ…んー?」

ひよざえもん「ああ、はいはい、アリガトウ」

お爺さん「おお!アリガトウ!」



あー…出たわ。

お話し好き運転手パターン…


そして、

やはりそこから質問攻めメラメラ



韓国韓国に住んでいるの?

飛行機いつ来たの?

男子トイレダンナさんは韓国人?

学校学生さん?

メモどうして韓国語できるの?

ベル結婚しているの?

女の子子供はいるの?



云々…



まあ、よくあるパターンですが


ひよざえもん日本ならこんな個人的なこと

絶対聞かないだろうな~

ヘタしたら訴えられるよ~



…と思いながら質問に答える。


でもおじいちゃんだから

私の答えがときどき

彼の予想外だったりすると



お爺さんええっ!?なんですと!?



と、驚いていちいち振り向く。

もちろん運転中。



ドクロ もー、やめてよ汗



で、おじいちゃんの話が

ときどきよく聞こえないので

運転席の方へ身を乗り出しながら

ずーっとしゃべっていたら



ドクロ 酔っちゃった汗




うぅぅ…気持ち悪い…

しばらく無言で休憩がーん



今度はノドがイガイガエヘン虫



ゲホゲホゲホっ


と咳をしていたら

おじいちゃんがデカい声で


お爺さん「風邪ひいてるのか!?」

いや、そんなにご心配いただかなくても…

ひよざえもん「ノドがちょっと。でも飴があるので大丈夫^^」



私がポーチをごそごそして

アメを取り出そうとすると…



お爺さん赤信号でおじいちゃんも何やらごそごそ…



ひよざえもん …何探してるの?


するとおじいちゃんが

右手にアンプルみたいな

小さい茶色の瓶染色アンプルを握り(もちろん運転中)

後部座席の私に向けて


お爺さん 「これが効くんだ!●●●●!」


と商品名を叫ぶ。


ひよざえもん 「は?もう一度…」

お爺さん 「●●●●!」


滑舌が悪いので、よくわからん汗


ひよざえもん 「●●△●?」

お爺さん 「ちがーう、●●●●!」


ま、いーや。


お爺さん 「これは風邪や熱にも一発なんだ!」


ひよざえもん へー!ということは、私にくれる…



プシュっ




お爺さん ごくごくごく…



ひよざえもん …。

お爺さん ぷはーっ




ドクロ くれないんかい!



びっくりして見ていたら

大変満足そうにひと言、

お爺さん これでOK!!



と、ビニル袋に瓶を捨てる。




っていうか、おじいちゃん

別に風邪でも熱でもないよね…




ドクロ今の流れなら私にくれるよね?




なんか悔しくて

アメの匂いをぷんぷんさせて逆襲爆弾

本当はおじいちゃんにも

あげようと思ってたけど



ドクロ あーげない。




おじいちゃんは

私に「これがオススメ^^」

と見せてくれたってことなんだろうけど



客商売としては

あまりに惜しかった…ガクリ



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