ついにソウル! 1日目 | パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

2010年春、家人のソウル転勤への帯同で始めた「ソウル市民への道」。あれから5年。今度はまさかのパリ転勤。ボンジュールとピジョン(鳩)しか知らない私が果たしてパリ市民になれるか?いや、なれないかも…

来ました… 3月アタマに転勤が決まってから、

早いもので2ヶ月。


昨日、ついにソウルにやってきましたーーー

スーツケース「強子(キョウコ)」(と命名)とともに!

ただいま、家人が滞在している、江南の長期滞在型ホテルにおります。


それにしても、関空から近いと聞いていたものの、

本当に近い金浦空港。


「何の映画観ようかな~、あ、これ入ってる! 観ちゃお♪」

と観始めたものの、佳境に入ったところで、

離陸時点から気になっていた、妙に色っぽい声のCAさんが、

「15分後に着陸態勢にはいりますぅぅ」


…やはり。観始めるときから分かっていたのに、、、私のバカー。


心配だった「強子」が無事に出てきて、感動の再会。


ちょっと重い強子を連れて、わき目もふらず「メトロ9」をめざす。

案内板が分かりやすかったので、9号線までは意外とあっさり移動。


ここで、またもや変な自信が…



「私、イケるわ」



9号線に到着し、とりあえず1回乗車用のカードを購入。

ここで家人からのアドバイスメモを取りだす。

「両替したばかりだと紙幣が大きいから、横にある両替機で両替するといいよ」

ここで私、まずカードの購入で頭がいっぱい。

横に日本語の案内があるものの、とーっても不安なひと言が…


「English のボタンを押します」



…おいー!日本語の案内じゃないのかよー!


目の前で人々が次々と乗車カードを購入していく。

明らかにおろおろしている私。

でも、Englishなら多少何とかなるだろうと、ずいっと前に出て、

カード購入を試みる。


思ったより簡単に行き先ボタンまで進めて、あとは紙幣投入。


1万ウォン投入~

下から1万ウォン出てくる~



やっぱりダメじゃーん!

いつもの、一気に自信喪失。


「私、イケてないわ…」



いやしかし、券売機の左にあるのは両替機では?

四角くてお札入れるっぽいところがあって、いかにもそれっぽいし!


と、若干挙動不審になっていると、どこからともなく、白い制服に身を包んだお兄さん登場!

何かぼそぼそいって、1万ウォン取り上げると、さっさと両替機へ。

無言で両替紙幣を渡し、去っていく彼。




白いヒーローありがとー!

(多分、駅員さん)


その後、一歩間違って別のフロアに行きそうだったものの、

なんとか踏みとどまり、無事9号線へ。

各駅停車だったので、座ることができてほっとしながらも、

実は久々の韓国に、私、



ガッチガチ☆☆☆


しかも帰宅ラッシュで途中から車内ギュウギュウ。

小心なので、さりげなく日本語の冊子を取り出し、


「私は日本人の旅行客なんですよー。だからスーツケースなんて持ってて、

ちょっと邪魔だと思われるでしょうが、外国人旅行客なので仕方ないんですよー」



と、無言でアピール。



…小さすぎる自分。

しかも、隣の男の子がiフォンみたいなもので、

韓国語字幕の「ワンピース」を視聴しているのが分かり、

不安のあまり、彼の耳から日本語が漏れ聞こえてこないか、

必死に耳だけ近寄る(十分怪しい旅行客だったことだろう)。


しかし、、

「ギャー!」「おーい!」

という大き目の声しか聞こえてこない(涙)


そうこうしているうちに、終点の目的地に到着。


家人のアドバイスメモを頼りに地上へ。



9年前の記憶が薄れまくり、

大きな交差点で車がガンガン走りまくる、想像以上に「都会」の風景に若干びびる、

そんな私の目の前に立ちはだかる、悪夢のような坂道…


身も心も疲れ果て、パンパンに膨張した強子を連れての坂道は、

あまりにもしんどい…

(途中で強子を置き去りにしようと何度も思った)


でも、ここで負けたら、これからのソウル生活でもきっと私は負ける!


むだにぜーぜーと息をあげ、

あまりの重力に、腕がひっくりかえりそうになりながらも、ようやく、坂の上のホテルに到着~




ソウル市民への階段を、また1歩昇ったような気分になった、

1日目到着なのでした。




つづく。