「逆境は神の恩寵的試練なり」

 

40代のその頃、よく読んで学んでいました国民教育の父と云われる故森信三先生の「修身教授録」の中にある言葉ですが、

 

 

『困難や逆境は自分を鍛え成長させるために、神が自分に与えた試練であると受け止めよ』という意味ですね。

 

 

今、70歳も過ぎてみれば、私にとって神経症も含めて、過去の様々な苦労は決して無駄ではなかった。

 

 

今現在のためにこそあったのだと思える今日この頃です。

 

 

中村天風の『成功の実現』 

 

プラス思考で積極的に生きることが如何に大切かを教える先哲は多いのではないかと思いますが、 

 

 

中村天風の著書『成功の実現』を人から薦められて読みました。当時1万円もしました(笑)

 

 

天風師はその本の中で、戦時中に大怪我で野戦病院に運ばれてきた二人の兵士の話を紹介しています。

 

 

二人のうち片方の兵士は太腿に銃弾を受けました。もう片方の兵士は胸に銃弾を受けていました。

 

 

太腿に銃弾を受けた兵士の方は「死ぬ、死ぬ」と大声で騒いでいたそうです。

 

 

胸に銃弾を受けた方の兵士は「こんなもんで死んでたまるか!」と言って、気丈な態度であったそうです。

 

 

数日後に、太腿に銃弾を受けた兵士の方が亡くなって、胸に銃弾を受けた兵士の方は生き残り、その後、退院して行ったとのことです。

 

 

悲観的に弱気になることの危うさ、気合を入れて気を強く持ち続けることで命さえも助かる場合があるという。

 

 

気力の充実、前向きで積極的な態度が如何に力強いパワーを秘めているものであるかを考えさせられました。

 

 

いざというときには積極的な態度で臨むことで、好い結果へとつながっていくのでしょう。

 

 

もちろん、常に強気であるべきであるという意味ではありません。

また、時には気を抜いてのんびりすることもバランスとして必要なことでしょう。 

 

 

 

 

ここまで